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焼けるように暑い日には、アイスティーのようなさわやかな飲み物で喉の渇きを癒したくなるものだ。米国ではそうした飲み物に、くし切りにしたレモンが浮かんでいることが多い。

だが、残念なことにそのレモンには、問題が潜んでいる。具体的に言えば、レモンの皮に問題の原因がある。あまりきれいではなかったり、さらにひどい状態だったりする場合もある。

懸念すべき「残された」事実

米国人のアイスティーの年間消費量は、1438万キロリットルを超える(平均的なプール約200万面の水量とほぼ同じ)。温かい紅茶を含めれば、人口のおよそ半数が毎日紅茶を飲んでいる。その紅茶に添えられるレモンは、おいしくて栄養価も高いが、皮には農薬や、その他の汚染物質が残留している場合がある。

誤解のないように言っておくが、農薬の使用を批判しているわけではない。柑橘類を栽培する世界中の農家が農薬を使用するには、もっともな理由がある。害虫の被害に遭えば、収穫量がゼロにもなる恐れもあるためだ。

過去の調査によれば、欧州の複数の地域で栽培されている柑橘類の95%は、皮に農薬が残留している。昨年行われたシチリア産の柑橘類を対象とした調査でも、95%から残留農薬が検出された。また、メキシコ産の柑橘類に関する調査では、より高い数値での農薬の残留が確認されている。

米環境保護庁(EPA)によると、米国内では過去10年ほどの間に、健康へのリスクが確認されている多数の「古い農薬」が使用されなくなった。検出されるその他の農薬の量も減少している。一部の州は、健康リスクになり得る農薬の使用を禁止したり、禁止に向けて準備を進めたりしている。

これらは私たちにとって良いニュースだが、規制によって農薬を完全に排除できるわけではない。EPAによれば、政府はそのため、果物や野菜の栽培に使用しても「安全な量」の農薬を明確に定めている。また、残留する農薬の量は少量であり、収穫から調理されるまでの間にさらに減少していると説明している。

一方、米農薬情報センターは、「残留農薬を全て除去する方法として、洗うだけでは100%有効とは言えない」と指摘する。どれだけの残留農薬ならば本当に安全なのかと考えれば(意見が分かれる問題だ)、大半の人は進んで農薬が残留している方を選んだりはしないだろう。値段が高くなる有機栽培の作物の人気が高まるのは、そのためだ。

過去の調査では、柑橘類の皮からは農薬以外にも、サルモネラ菌や大腸菌といったその他の汚染物質が見つかっている。問題は、飲食店が残留農薬や汚染物質のほとんどを取り除くことができるほど、レモンの皮を十分に洗っていると私たちが信じられるかどうかだ──洗っているかもしれないし、そうではないかもしれない。だが、それを確認する方法があるだろうか?

簡単な対策方法

注文するときには、レモンウェッジを飲み物の中に入れず、お皿に乗せてもってきてもらうよう頼むのがいいだろう。それで汚染物質が飲み物に入るのを完全に防げるわけではないかもしれない。それでも、浸してしまうのではなく果汁を絞って入れるだけにすることで、摂取してしまう量を減らすことは可能だ。

編集=木内涼子

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