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ホラーゲームがスマホユーザーに支持されるようになって久しいが、ホラーが良質のエンターテイメントになるのは、その恐怖がゲームの中に限定されている場合だけだろう。

英国のセキュリティ企業「Wandera」は、人気のホラーゲーム「Scary Granny」がユーザーらを現実世界でも「恐怖」に陥れていることを発見した。このゲームはグーグルプレイで人気のタイトルになっていた。

アンドロイドを狙ったマルウェアのほとんどは、サードパーティーのアプリストアで配信されるゲームに仕込まれている。グーグルプレイ経由でマルウェアを仕込むのは難しいが、問題のゲームの「Scary Granny」は2つのテクニックを使うことでグーグルに即座に検知されることを避けた。

1つ目は、作品名をDL数が1億回を突破した人気ゲーム「Granny」に似せたことだ。そして2つ目は、直ちに悪さを始めなかったことだ。

Wanderaによると、「Scary Granny」はインストールの数日後からマルウェアとしての活動を始める。そのため無防備なユーザーが次々とダウンロードし、被害者数が増えてしまったのだ。

さらにこのゲームはゾンビゲームとしても完全に機能していた。マルウェアが仕込まれたゲームは往々にしてゲームとしては使い物にならない代物になるが、「Scary Granny」は一見すると普通のゲームの動作をしていた。

しかし、マルウェアが作動するとユーザーにとっての本当の恐怖が始まる。フェイスブックやインスタグラム、スナップチャットなどの人気アプリを装ったニセの広告が表示されるのだ。さらに、ゲームの完全版を入手するために20ドル以上を支払わせようとする画面も表示される。

また、Wanderaによるとこのゲームは、フィッシング攻撃も行うという。ゲームを継続しようとすると、グーグルのアカウント情報を入力させるのだ。情報を入力してしまうと、復旧用のメールアドレスや電話番号、誕生日、認証コードなどの重要な情報までもが盗まれてしまう。

このゲームを、グーグルが削除するまでの間に5万人以上のアンドロイドユーザーがインストールしたとWanderaは見ている。このマルウェアの駆除は手間がかかり、デバイスを買い替えたユーザーもいるほどだ。軽い気持ちでホラーゲームを楽しもうと思った代償としてはあまりに大きすぎる。

編集=上田裕資

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