ビジネス

2019.07.10

米国で女性に最高な職場ランキング 今年の1位はエスティローダー

Aerin Lauder / Getty Images


もちろん、同社の製品も忘れてはならない。「年次報告書を作成している時、新しい本当に素敵なジョーマローンの新製品がオフィスに届いたときの楽しさは、言葉では言い表せない」とトラウワー。「この業界の魅力、女性を最高の気分にさせることを手助けしているのだということを感じられる瞬間です」
 
ジョーマローンの香水を無料でもらえるかもしれないのは魅了的だろうが、それよりもエスティローダーで働く女性従業員のエンゲージメントを高めているのは、社内に無数に存在するキャリアパスや成長機会だ。同社はクリニーク、ダルファン、M・A・Cなど30以上のブランドを世界で展開し、昨年の売上高はほぼ140億ドル(約1兆5200億円)に達した。「特に女性がしっかりとしたキャリアパスを持ち、ブランドや地域、機能間を行き来する選択肢が持てるよう、強い意図をもって注力しています」とトラウワーは語る。
 
ランキング作成方法
 
調査会社スタティスタ(Statista)はランキング作成に当たり、従業員数1000人以上の組織に所属する米国人6万人(うち4万人が女性)にアンケート調査を実施。回答者が自由に意見を述べられるよう、調査はすべて匿名で行われた。
 
回答者はまず、労働条件、多様性、自分の職場を他者にすすめるかといった基準に従って、自分の働く組織を評価した。集計に当たっては、性差が回答に影響を与える可能性も加味した。例えば組織の多様性に対しては、女性が厳しい評価を与える一方、男性は高く評価する傾向がある。スタティスタはこれを考慮し、各組織のスコアを調整した。
 
次に、女性の回答者を対象に、育児休暇、差別、賃金の平等性などについて雇用主を評価してもらった。さらに回答者には、自分の働いている業界以外に属する組織を推薦するよう求めた。最終ランキングには、推薦を多く受け、幹部のジェンダー多様性も高かった300の雇用主が入っている。以下は今年のトップ10.
 
1位 エスティローダー
2位 アルタ・ビューティー
3位 ユタ大学
4位 ホールマーク・カーズ
5位 プリンシパル・ファイナンシャル・グループ
6位 ユニリーバ
7位 ベスト・バイ
8位 ケラー・ウィリアムズ・リアルティー
9位 シンシナティ小児病院
10位 ハーバード大学

編集=遠藤宗生

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