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取引金額は2兆1000億円

一方、上期M&Aの取引金額は約2兆1000億円(公表分を集計)で、前年同期の約8兆9000億円に比べて6兆8000億円減少。ただ、前年同期は武田薬品工業がアイルランド製薬大手のシャイアーを6兆円以上の巨費で買収する案件(2018年5月発表)が含まれていた。

上期中、1000億円を超える大型M&Aは6件(前年同期は8件)。

金額トップはポータルサイト国内最大手、ヤフーの子会社化を発表(5月)したソフトバンクの4565億円。ITと金融を融合したフィンテックなど非通信分野を強化するのが狙いだ。

これに次ぐのが日本ペイントホールディングスによる豪州の塗料大手デュラックスの子会社化。買収額は3005億円。日本ペイントはこれまで欧米や中国の有力塗料メーカーを相次ぎ買収し、グローバル展開を進めてきた。2017年には約700億円で米ダン・エドワーズを傘下に収めたが、今回の豪社買収は同社として過去最大となる。



国内企業間で1年ぶりに1000億円買収

日本電産によるオムロンオートモーティブエレクトロニクス(OAE、愛知県小牧市)の買収は国内企業同士として1年ぶりの1000億円級の大型M&Aとなった。伊藤忠商事が昨年4月、ユニー・ファミリーマートホールディングス(9月1日にファミリーマートに社名変更予定)の子会社化を目的としたTOB(株式公開買い付け)を発表して以来。

OAEは1983年にオムロン車載電装事業部として発足し、2010年に分社化した。日本電産はCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)に代表される自動車業界の技術革新やビジネスモデルの変革への対応力を強める。

100億円以上の案件は前年同期より7件多い29件(うち譲渡案件2件)。全体の約3分の2は海外案件が占めた。国別では米国の7件をはじめ、カナダ、ドイツ、豪州が2件以上あったが、アジアは1件にとどまった。大正製薬ホールディングスがベトナム医薬大手、ハウザン製薬(DHG)を160億円で4月に子会社化した。

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文=M&A Online編集部

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