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ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社のジャパンプロダクト本部長・クラーク保坂由美

ペイパルマフィアと呼ばれるイーロン・マスクやピーター・ティールらが1990年代後半に設立した「ペイパル」は、世界のオンライン決済を変革した。

同社は2002年に米Eコマース大手のイーベイが買収した後、現在の世界的な地位の礎ともなるグローバル展開を本格的に始める。そのグローバル展開を支えたのがクラーク保坂由美だ。

カリフォルニアで生まれ育った日系アメリカ人の彼女は、その後も長年シリコンバレーでフィンテック業界に携わり、起業家のメンターとしても活躍。昨年、ビザ・ワールドワイド・ジャパンのバイス・プレジデントに就任した。

決済システムを通じたスモールビジネスの支援と子どもたちの教育活動にパッション(情熱)を注ぐ彼女は、「人と人とのつながり」を最も大切にしているという。

──クラーク保坂さんはVisaで具体的にどのような役割を担っていますか。

ジャパンプロダクト本部長として、プロダクト管理やビジネス開発、プログラム管理などの部門を率いています。Visaは160の通貨を取り扱い、世界で1秒間に65000の決済をしています。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では、唯一の決済テクノロジーパートナーです。私たちのチームがこのイベントに関わることに、わくわくしています。

──Visa以外にもさまざまな肩書きをお持ちです。

シリコンバレーのベンチャーキャピタル「500 Startups」でメンターを務めていて、クックパッドや日本のスタートアップの経営陣にも入っています。金融の経験をNPO活動にも役立てることにも興味があり、サンフランシスコで年間250万ドルの予算を持つChildren’s Creativity Museumの財務担当の理事もしています。

──クラーク保坂さんは昨年の来日まで、長年シリコンバレーで働いていました。

入社前は、米国でトップ3のクレジットカード発行会社で金融大手のキャピタル・ワンの新規商品開発担当のバイス・プレジデント、スモールビジネス向け会計ソフトウェアで米最大手のインテュイットという会社にもいました。

最初にシリコンバレーで最初に携わったのは、日本語が話せたので日本の高級車向けのナビゲーションシステムでした。1996年頃の話ですが、リアルタイムの交通情報がわかって、紙の地図が必要なくなる、というのはかなり画期的でした。当時は、ナビゲーションシステムは、お金がかかりすぎて現実的でないと多くの人に言われましたが、いまでは一般に普及しましたね。そういった「第一世代」の商品に携われるのがシリコンバレーの魅力です。

構成=成相通子 イラストレーション=Luke Waller

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