マドンナ新アルバムが「異例の失速」、全米1位から77位に

(Photo by Marco PiracciniArchivio Marco PiracciniMondadori Portfolio via Getty Images)

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6月14日リリースのマドンナのニューアルバム「Madame X(マダムX)」は、先週発表の米ビルボードのアルバムチャート「ビルボード200」で初週第1位を記録。マドンナとしては自身9枚目の全米首位アルバムとなった。

しかし、その翌週にMadame Xはチャートを急降下し、なんと77位まで転落した。全米1位に立ったアルバムが、ここまで速いペースでチャートを転げ落ちるケースはかなり稀だ。

1週間で76位の下落はビルボードが集計を取り始めて以来、4番目の規模で、2019年に入ってからは最大の規模だ。これまで全米首位アルバムが、1週間で最大の下落を記録したのはボン・ジョヴィが2016年11月に発売した「ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール」で、全米1位を記録した翌週に169位まで沈んでいた。

史上2番目の下落幅を記録したのはオルタナティブ系のロックバンドBrand Newが2017年に発表した「Science Fiction」で、初週1位から翌週は97位に急落した。3番目は、昨年ブロックハンプトンが発表した「Iridescence」で初週1位から翌週88位に転落した。

マドンナのMadame Xは現状の勢いが続けば、ごく短期間でビルボード200から完全に消えてしまう可能性もある。Madame Xが初週で1位を達成できた背景には、秋から始まるツアーのコンサートチケットの購入者にCDが抱き合わせ販売されたこともあげられる。つまり、ツアーのチケットを予約した人には自動的にCDが配布されたのだ。

Madame Xから新たなシングルヒットが生まれれば、アルバムが再びチャートを浮上する可能性もあるが、その見込はほぼなさそうだ。

編集=上田裕資

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