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低賃金、長時間労働など厳しい労働環境が当たり前とされていた美容業界に一陣の風が吹き込んだ。10年前、カット&カラー3,900円という驚くべき価格戦略を打ち出したのが、AB&Companyが経営する美容室チェーン Agu. hair salonだ。その背景には、美容師が理想的な未来像を描くことができる画期的なエコシステムが構築されていた。アジア有数のファンドCLSAキャピタルパートナーズとの資本提携を経て、年間で80店舗以上の出店、400名の新規スタイリスト契約という実績をさらに加速させる、Agu. グループ。その成長の理由を探った。


終業後の深夜に練習を積み、長時間労働で休みも少なく、修行の名の下に給与は限りなく抑えられる。そんな現実に一石を投じた美容室チェーンが、Agu.グループだ。ここでは、美容師は勤務形態を自己裁量で決められる業務委託で働くことが可能で、新卒であっても大学新卒以上の報酬が提示され、就業時間内にトレーニングを受けることもできる。通常3年以上はかかると言われているスタイリストデビューが、わずか1年で実現できる。また、3年程度でフランチャイズ・オーナーとして経営者の道を歩き出すこともかなうという。

そんな夢のような話があるのかと、現在美容業界で働いているほとんどの者は思う。

そこで、Agu.創業時をよく知る吉田圭一、本部にFC店舗を売却し、現在はグループ子会社の社長を務める樋口和貴、わずか1年半でオーナーの地位に駆け上がった山田雄大という3人の経営陣と、山田のもとで、入社半年で店長に抜擢された生え抜きの一木理沙に話を聞いた。


吉田圭一 株式会社ロイネス代表取締役
創業時をよく知るボードメンバー。6年前、千葉の店舗からAgu.グループでのキャリアをスタートさせた。FC店舗所属メンバーの平均売上97万円(業界平均は約40万といわれている)を実現。本部へのFC店舗売却で、直営店舗化も行った。他がやってないことをやるのがポリシー。


未来が見えない業界に、人材は育たない

樋口和貴(以下、樋口):以前は30歳から先の自分の働き方が、描けなかったんです。このまま現場に立ち続けることは体力的にできない。家庭をもつための財力もなく、どうしたらいいかもわからなかった。


樋口和貴 株式会社agir代表取締役
わずか4年で40店舗以上のオーナーとなり、本部へのFC店舗売却で直営店舗化を行った。売却益は"狙いにいける宝くじ"レベルだという。グループ内では驚異の出店力で知られる。東海・名古屋地区を中心に活躍。


吉田圭一(以下、吉田):それが美容師の現実だったのです。その進むべき道を示してくれたのが、代表の市瀬(一浩)でした。彼はアシスタント時代の先輩だったのですが、当時スタイリストにもなっていないころから「ハサミを置きたい(=経営者になりたい)」と言っていた変わった人物でした。一生きちんと食べていける美容師の働き方を模索して早くから独立し、ひとつの結論として、カット&カラーで3,900円という常識では考えられない価格設定を決断したのです。
もちろんそれだけではありませんが、原点には彼が肌感覚で感じた適正価格というものがありました。その絶妙なバランス感から、すべてをスタートさせたのです。

山田雄大(以下、山田):それまでの美容師の感覚でいうと、通常1万5,000円程度のカット&カラーを3,900円にして、稼ぐことができるはずがない。私だけでなく、ここにいる全員が最初は疑心暗鬼だったと思います。

実際にやってみると、納得するのですが……。Agu.は美容師(スタイリスト)の平均報酬額39.3万円(月額売上10万円以上ある人の平均)を実現しているので、カット&カラーを3,900円でもやり方によっては、普通の美容室よりもよっぽど稼げることははっきりしています。


山田雄大 株式会社フォーカス代表取締役
通常3年以上かかるFCオーナーにわずか1年半でなった行動派。月の店舗売上1,000万円を達成し、店舗の育成においては、半年でスタイリストデビューを可能にした。「顧客をどれだけ断らないか」「結果を出す」がポリシー。


一木理沙(以下、一木):22歳の私の周りにも同じ業界の人がいますが、なかなか信じてもらえませんね(笑)。私も半年で店長になり、月収で55万、年収で650万円を超えました。やはりしっかりした指導を受けられたからだと思います。


一木理沙 株式会社フォーカス 「Agu. hair Olga浜松駅前店」店長
山田の指導により、デビュー2カ月で月収55万円、2019年3月には75万円以上を達成。半年間で店長となり、現在は22歳にして、3店舗を任されている。接客上手で、素直な性格に定評。「任せてくれた期待に応えたい一心でがむしゃらに頑張ってきました」


吉田:Agu.は新卒で大卒新卒平均よりも初任給が高い(23万円※東京都)。研修中も給与が出ます。一般的な美容室ですと、就業時間前後や休日に無給で練習となりますが、Agu.では週休二日制、練習は就業時間内に行うことができます。店長クラス以上の徹底した指導で、一年でスタイリストになれ、約3年でFCオーナーの道が拓けます。その求心力は業界的に1年で3割は辞めると言われている中で、新卒定着率90%以上という数字でも証明されています。

樋口:これこそ美容師が求めても得られなかった未来予想図なのだと思います。Agu.が私の漠とした不安を、解消してくれました。

吉田:顧客も大切ですが、スタッフも同じように大事。代表の市瀬がよく口にするのは「カリスマ(美容師)をつくるのは難しいが、経営者はつくることができる」という言葉。これがAgu.の他チェーンとは違う、美容師と経営者の両方の「ヒトを育てる文化」なのです。

フランチャイズビジネス×業務委託という新しいかたちが美容師を救う



樋口:さらにAgu.では、FCオーナーが成功に導いた店舗を、本社に売却することができるのです。この「サロンエコシステム」によって、潤沢な資金を得て、新規出店時の借入金もすべて返済できました。FCオーナーの次のステージまで見据えているのです。私はもうすっかり"ハサミを置いて"経営専門となりました。こんな未来が待っているなんて、Agu.に出会うまで想像できませんでしたね。

吉田:この6年の間で、Agu.は22名以上の経営者(FCオーナー)を輩出しました。今後も増えていくことでしょう。

そしてそんなフランチャイズシステムを支えているのが、美容師の業務委託という形態。これにより美容師は自己裁量で勤務時間を決めることができ、産休や育休後の復帰をたやすくしています。拘束時間の長い職場に復帰するのは非常に難しい。

その点、Agu.では早上がりや休日調整などフレキシブルに働けるので、これまで条件が合わず、美容師業を辞めざるを得なかった腕のよい美容師にも機会を与えることができるのです。ママさん美容師は、現在200名以上在籍し、月額平均で20万円の報酬を得ています。

山田:経営者にとっては、美容室の顧客だけでなく、働くスタッフもまた大切な顧客であるという考え方が徹底されているということです。どちらが欠けてもビジネスは成功しない。僕にとっての一木も、ある意味、大切な顧客なのです。機会を与えること、頑張った成果に対してきちんと応えること、それはとても重要なことです。

一木:さらに精進します!(笑)でも本当に頑張れる環境がある、チャンスがあるというのは最高だと思いますね。

吉田:利益をもたらしてくれる美容師やそれを統率するマネージャー/店長がいてこそ、店舗は栄えますし、ひいてはグループが大きくなることを可能にします。ヒトとヒトの力で、Agu.は大きくなっていく。

このまったく新しい美容室・美容師のあり方こそ、Agu.スタイルなのです。

http://agu-hair.com
https://ab-company.jp


撮影:Agu. hair jaya三軒茶屋店(アグ ヘアー ジャヤ)
東京都世田谷区太子堂4-30-29 ファイブ内田ビル2階
平日9:00~23:00/土日祝9:00~23:00 無休/TEL:03-5432-9263



【新たな美容室文化を創造する Aguスタイルとは】
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#2 Coming Soon
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Promoted by AB&Company text by Ryoichi Shimizu photographs by Shuji Goto edit by Akio Takashiro

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