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2019.07.07

米国の低賃金労働者は「標準的な賃貸住宅」に手が届かない

Gettyimages


ソフトウェア開発者やゼネラルマネージャー、公認看護師は、1ベッドルームと2ベッドルーム、いずれの家でも借りられる収入を得ているが、それ以外の多数の職業についてはそうとは言えない。たとえば、医療助手や肉体労働者、清掃員の賃金では不十分だ。ウェイターやファストフード店従業員など、前述した最低賃金で働く人たちの場合は、不足幅はさらに大きくなる。それらの職業は2026年までに最も増加する職業だと見られており、今後10年間で、賃金と住居費の差がさらに広がることになりそうだ。

住居賃金vs最大の増加が見込まれる職業の時給中央値(2016年~2026年)*

職種/時給中央値

・ソフトウェア開発者/アプリケーションエンジニア 50.51ドル
・ゼネラルマネージャー/オペレーションマネージャー 49.20ドル
・公認看護師 34.97ドル
・2ベッドルームの家を借りられる住居賃金 22.96ドル
・1ベッドルームの家を借りられる住居賃金 18.65ドル
・医療助手 16.38ドル
・肉体労働者/配送作業者など 13.78ドル
・ビル管理人/清掃員 12.73ドル
・在宅介護者 11.80ドル
・理容美容等のパーソナルケア作業者 11.71ドル
・ウェイター/ウェイトレス 10.62ドル
・調理助手/ファストフード店従業員 10.36ドル

*住居賃金:標準的な1ベッドルームまたは2ベッドルーム住宅の家賃支払いに必要な時給額

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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