コーヒーに関する知られざる5つの事実

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3. コーヒーからはおいしい茶が作れる

コーヒー豆は、ジャスミンの香りがする木になるサクランボのような実だ。「豆の皮を使うとおいしいフルーティーな茶ができることは、多くの人が知りません。これには抗酸化物質が豊富に含まれており、メーキャップ製品の材料としてさえ使われています」とピエドライタ。コーヒーの実は熟れるまで9カ月ほどかかることがあり、コーヒーにするために使えるのは熟した実だけだ。

またピエドライタによると、コロンビアのコーヒー生産地、アンティオキア初の認証有機コーヒー農園であるカフェ・ココンド(Café Cocondo)では、何も無駄にしないようにしており、コーヒーを抽出した後のかすも蜂蜜と混ぜて肌の角質を落とすために使っている。TCTの「True Aroma」ツアーに参加する人は、このユニークなフェーシャルトリートメントを直接体験することができる。

4. コロンビア最大のコーヒー産地は有名ではない

コロンビア最大のコーヒー産地は、ユネスコ世界遺産にも登録されている「コーヒー軸(エヘ・カフェテロ)」だと思っている人は多い。しかしコロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)によると、この地域を構成する3つの地域(カルダス、リサラルダ、キンディオ)を合わせても、コロンビア第2のコーヒー産地であるアンティオキアをわずかに超えるほどだ。

コロンビア最大のコーヒー産地であるウイラは、訪れるのが難しい場所だ。そのためTCTは、アンティオキアで旅行客に本物のコロンビアコーヒー体験を提供している。

5. コーヒー生産者は最も質が悪いものを飲んでいることが多い

最高級コーヒーの生産者は、育て上げた収穫物を自分でも楽しめるものと思うかもしれないが、コロンビアは2016年、最高級コーヒー豆の約75%を輸出していた。つまり、生産者の手元にはほとんど残されていないのだ。しかし国内での意識の高まりを受け、まだ少し難しいとはいえ、コロンビア人も手頃な価格で良質なコーヒーを手に入れられるようになってきている。

編集=遠藤宗生

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