1. コーヒーはワインと同じくらい奥深い
トゥルー・コロンビア・トラベル(TCT)のパートナーで、コーヒー体験担当ディレクターのアナ・ピエドライタは「まずいコーヒーの味は誰もが知っているけれど、良いコーヒーがさまざまな複雑な味を持てることを知っていましたか?」と問いかける。TCTはコロンビアの都市部と地方において完全カスタマイズ型の文化・料理・環境ツアーを提供する専門企業で、豆からコーヒーができるまでを体験できる独自ツアー「True Aroma(本物の香り)」を開催している。
ピエドライタは「コニャックからマンダリンオレンジまで、豆の味は種から始まり、最終的な風味は栽培やロースト、コーヒーを入れるプロセスのどの時点でも変化し得るのです」と述べた。
また、コーヒーのテイスティングも奥深いものだ。やり方はワインのテイスティングと似ており、酸の水準や苦味、フローラル、口の中で最初と最後に感じる風味、そして悪い後味が残らないかなどに注意を払う。
2. 粗悪なコーヒーは体に悪影響
コーヒーの中には有毒なものもあることを知っているだろうか? ピエドライタは「豆がローストされると、コーヒー中にある天然の糖分がカラメル化します」と説明する。「ローストし過ぎると、化学変化を起こし、発がん性を持つようになることがあります。またコーヒー豆は、マイコトキシンを含むことがあり、これはカビの成長時に生成される化合物で、がんや腎臓病、苦味の原因となり得ます」
学術誌「食品添加物と汚染物質(Food Additives & Contaminants)」に2003年に掲載された調査結果では、一般向けに栽培されたブラジル産グリーンコーヒー豆のほとんど(91.7%)がカビで汚染されていることが示されている。つまり、私たちが飲むコーヒー(特にブレンド)の多くはマイコトキシンを含んでいる。
ピエドライタによると、油も気をつけるべき兆候の一つだ。市場では、油でぬれて光っているようなコーヒー豆は買わないこと。外側が油っぽくなっていることは、豆が古くなっていることを示しているからだ。ピエドライタは、自分でリサーチをして、一つの生産地から収穫された豆を買うことを勧めている。