ビジネス

2019.07.05

人と会い、本を読む。視座が高くなれば、応援団の輪ができる|ライフスタイルアクセント山田敏夫

ライフスタイルアクセント代表取締役 山田敏夫


視座を上げる「人」と「本」との出会い

──高い視座を持つことで人を巻き込んでいき、パワフルなエンジンによってそれを継続し続けていく……。ただ、視座が上がっていない人からすると、逆に「どうやって上げたらいいんだろう?」と迷うのではないかと思います。視座の高さを上げるには、具体的にはどうすればよいのでしょうか?

「人と会うこと」と「本を読むこと」の2つしかないのではないでしょうか。

人と会うといっても同僚とか友達ということではなくて、新しく人と出会わないと、どんどん世界が狭く、視座が低くなります。

例えば居酒屋で隣に座ったおじさんに話しかけるだけでも、世界が広がることがあります。もし隣の人に話しかけたりするのが苦手だったら、海外旅行に行った時に、全てをガイドブックに頼るんじゃなくて「レストラン一軒くらいは自分で探す」と決めるのもいいと思います。あるいは、Facebookを見ていると、毎日色んなイベントが山のようにあるのでそこに参加してみるでもいいんです。何でもいいんです。とにかく一歩踏み出して、いろんな人と会って視野を広げることが大切です。

「本を読む」というのも人と出会っているのと同じです。本を通して昔の坂本龍馬に会ったり、経営者の思想に触れたりすることができますよね。

簡単なことからでいいので、一歩踏み出して、外の世界の人と話して触れ合うことから始めれば、視座は高まっていくんじゃないかなと思います。

──御社のHPを見ていると、工場の人から著名人まで、様々な人との繋がりを継続的に紡いでいると感じます。人を巻き込み、そしてその関係を長く保ち続けるために気を付けていることはありますか?

それはすごいシンプルなことから始まると思います。たとえば「挨拶をする」「嘘をつかない」「約束を守る」。こういった基本的なことを誰に対してもオープンでありフェアにやり続けることが重要だと思います。

そのうえで、有名無名や専門領域は関係なく、リスクをとって夢にチャレンジしているような人とは積極的に繋がり続けるようにしています。

例えば先日、オリンピック種目に選ばれたサーフィンの日本代表強化指定選手になった18歳の男の子に出会ったのですが、彼は大学進学を辞退してでもサーフィンに懸けたいと言っていました。周りはみんな大学に進学していくのに凄いですよね。そういった「振れ幅の大きい」人生に挑戦している人同士は、共感しあえる部分が多いと思っています。

我々は国内のアパレル縫製工場で働いている人口が30万人まで減少している中、その人数をある水準まで増やすという目標をもっていますが、自分だけの力ではそれを達成することはできません。もちろん、自分たちの業界については誰よりも我々が真剣に考えている自負はありますが、他の領域にもプロフェッショナルがそれぞれたくさんいます。社会のためにリスクをとってチャレンジしているそのような人々との輪が、最終的に我々のミッション達成や社会を変えるエンジンになると思っています。

文=小縣拓馬 提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

ForbesBrandVoice

人気記事