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市場の先行き

スレッドアップが発表した年次調査の結果によれば、再販ビジネスを行う「破壊的な」企業には大きな成長潜在力がある。各社のこれまでの成功と力強い推進力は、否定することができない。だが、先行きには不透明性もある。

洗練されたウェブサイトや「シームレス」な受注管理システム、効率的なサプライチェーンに投資が集まる一方で、多額の資金がブランディングや顧客獲得のために使われている。

eコマースに特化してビジネスを始めたスタートアップが数年後に限界を感じ、実店舗を設置する例も多い。財務状況が公開され、それまで高く評価されてきた関連企業が依然として小規模であり、採算も取れていないことが分かるケースもある。

例えば、ザ・リアルリアルの年間売上高は、百貨店チェーンのノードストロム全体の売上高の2%未満だ。また、ニーマン・マーカスの売り上げ上位の店舗とそれほど変わらない。さらに、昨年の損失額は前年より40%増加していた。

顧客争奪戦が過熱し、コストのかかる実店舗展開に乗り出す企業も現れる中で、リセール各社がそこそこの利益を上げられるようになるのは、まだ何年も先のことになると考えられる。

呼び名がリセールでも「リコマース」でも、この市場で競い合う破壊的なブランドが多数の顧客や投資家の注目を集めていることは確かだ。だが、各社の利益が基本的なビジネスモデルの持続可能性を証明するものかといえば、その確実性はずっと低い。

編集=木内涼子

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