──サムさんはPARKを通じて、どのようなことを実現しようと思っているのでしょうか?
サッカーが持っている本質的な価値を追求していきたい、と思っています。サッカーは人種差別や性差別などは排除して、すべての人が楽しめるもの。資金力のある大きなブランドが悪であるとは言わないですが、彼らがバイアスをかけてしまっている部分がある。
きちんと大きいブランドと競争していきながら、サッカー、そしてスポーツが持っている「みんなが平等に楽しめる」という価値を取り戻したいと思います。
──日本での展開も楽しみにしています。
ユニクロとのコラボも、昨年末に柳井正さんにお会いし、6カ月の短いスケジュールで急ピッチに商品を開発しました。これがきっかけで、ユニクロとつながりを持つことができた。本田圭佑さんと出会えたのも、柳井さんの紹介がきっかけです。私はオーストラリアのメルボルンに住んでいて、彼は今シーズンまでメルボルン・ビクトリーでプレーしていた。
本田さんを紹介してもらい、PARKの話をしたら、コンセプトをすごく気に入ってくれて。それで「投資させてほしい」という話になり、資金調達をすることができました。
来年は東京オリンピックが開催されるタイミング。少なくとも今年の末までにはディストリビューション、セールスのチャネルなどを見つけて、年始頃を目処にプロダクトの販売ができたらいいな、と思っています。楽しみに待っていてください。