ビジネス

2019.07.04

ジョブズとの会話が原点。アップルを経て見つけた、「サッカーで世界を変える」挑戦

ソーシャルサッカーブランド「PARK」を立ち上げたサム・デイビー


──サムさんはPARKを通じて、どのようなことを実現しようと思っているのでしょうか?

サッカーが持っている本質的な価値を追求していきたい、と思っています。サッカーは人種差別や性差別などは排除して、すべての人が楽しめるもの。資金力のある大きなブランドが悪であるとは言わないですが、彼らがバイアスをかけてしまっている部分がある。

きちんと大きいブランドと競争していきながら、サッカー、そしてスポーツが持っている「みんなが平等に楽しめる」という価値を取り戻したいと思います。

──日本での展開も楽しみにしています。

ユニクロとのコラボも、昨年末に柳井正さんにお会いし、6カ月の短いスケジュールで急ピッチに商品を開発しました。これがきっかけで、ユニクロとつながりを持つことができた。本田圭佑さんと出会えたのも、柳井さんの紹介がきっかけです。私はオーストラリアのメルボルンに住んでいて、彼は今シーズンまでメルボルン・ビクトリーでプレーしていた。

本田さんを紹介してもらい、PARKの話をしたら、コンセプトをすごく気に入ってくれて。それで「投資させてほしい」という話になり、資金調達をすることができました。

来年は東京オリンピックが開催されるタイミング。少なくとも今年の末までにはディストリビューション、セールスのチャネルなどを見つけて、年始頃を目処にプロダクトの販売ができたらいいな、と思っています。楽しみに待っていてください。

文=新國翔大、人物写真=小田駿一

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