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2019.08.07

企業の持続可能な成長を支援。CxOのためのイノベーション創発施設「Greenhouse」の全貌

西側に面した大きな窓からは、皇居外苑の緑が遠くまで見渡せる。「この景色、開放感も、デザインシンキングのひとつのきっかけになれば」(デロイト トーマツ グループ Greenhouseリーダー、パートナー 桐原祐一郎)

CEOやCOOといった肩書を持つだけでは、真のリーダーにはなれない。固定概念を捨て、上に立つ者として必要な戦略、ビジョンを身につけるには何をすべきか──。 

監査・保証業務、コンサルティング、リスクアドバイザリー、ファイナンシャルアドバイザリー、税務・法務などのビジネスにおけるプロフェッショナルサービスを提供するデロイト トーマツ グループが、企業の経営課題やビジョン策定を担う「CxO」のためのイノベーション創発施設「Deloitte Greenhouse」をオープンした。

Greenhouseでは、CxOのやるべきこと、課題を紐解き、アクションプランの設定から解決策の提案、プロトタイピングまで一気通貫に行うことができる。どのような施設で、どのように運用されるのか。現場取材から見えてきたGreenhouseの全貌に迫る。



「トンネル」でリセット。意識改革の一歩へ

入口に案内されると、重厚な扉の奥にある漆黒の空間に導かれる。扉が閉ざされた瞬間、きらめくような光の粒が舞い降りてきて、林立する竹林が姿を現した。一瞬世間から切り離されるような感覚に陥る「異空間」だ。

「意識変革へのスイッチですよ」

そう語るのは、デロイト トーマツ グループ Greenhouseリーダーの桐原祐一郎。このトンネルは桐原曰く、リアルから非日常の世界へと誘うための空間だという。すぐにLabに入るのではなく、いったん現実と切り離された空間に身を置くことで、日常の雑事から離れて頭の中をリセットする。その名も「Mind-changing tunnel(マインド・チェンジング・トンネル)」だ。



このトンネルは日本を含め世界25カ所にある「Greenhouse」のすべてに設置されているといい、日本では「和」のイメージで竹林を模した空間を演出した。ビジネス上の問題を解決するための考え方、デザインシンキングに有効な仕掛けをいくつも提供している施設であることを、入口から視覚的に体感できる。

トンネルを抜けた先には広い空間があり、壁一面には大画面に流れるたくさんの画像から、直感的に好きなものを選び体感できる巨大なタッチパネルサイネージがある。これはデロイト トーマツ グループの各種サービスを紹介するもので、デジタルアートで知られるチームラボとの共同制作だ。スペースの一角にはソフトバンクのPepperやSONYのaibo、電動一輪車のSegway-Ninebotなど様々なガジェットや3Dホログラムなども置かれている。


巨大タッチパネルサイネージDigital Collection Wall(デジタルコレクションウォール)は、デロイト トーマツ グループの様々なサービスやナレッジを同時表示。タッチしたコンテンツから概要が見られるだけでなく、手持ちの携帯電話などからQRコードを介し関連Webページを閲覧することもできる。

さらに奥へ進むと、コンセプトごとに異なる広い部屋へ。会議室やセミナールームといった雰囲気はなく、まるで一流ホテルのラウンジのようなラグジュアリーな空間だ。


各部屋には、「和敬清寂+然」から1文字とった名前がつけられている


企業のインフラをサイバー攻撃から守る、サイバーインテリジェンス センターのサテライトオフィスも。宇宙船のコクピットをイメージしたデザイン

Greenhouseの空間は、茶道をコンセプトとした「和敬清寂+然」をテーマとしている。「和敬清寂」とは茶道の心得を表す禅語で、肯定や同意を示す「然」をプラスしたもの。各部屋それぞれにもタッチパネル式の大きなディスプレイがあり、壁一面がホワイトボードになっている。最先端テクノロジーと空間設計により、データの可視化、デザインシンキング、コミュニケーションをより効率的に実現することができる。

これらの部屋で現在「アナリティクス」「イノベーション」「ストラテジー」「トランジション(移行・変化)」「トランスフォーメーション(変革)」「リレーションシップ」の6つの中核テーマ、計20のワークショップが行われている。

既存のビジネスセミナーやワークショップとの大きな違いは、大勢の参加者が講師の話を聞く一方通行的なものではなく、デロイト トーマツの様々な分野の専門家と参加者とで議論が交わされる、双方向の少人数セッションになる点だ。

Labのひとつ「CxO Transition Lab」では、就任したばかり、または就任して1年以内のCxOが、今後12カ月、24カ月のアクションプランを策定する。

Labのセッションを通じて、情報を整理・分析することや、思考をストレッチすること、戦略の前に何を問題にするかを考えることなど、CxOとして今後何をすべきかが具体的に見えてくる。参加者が得るものは大きい。

「デロイト トーマツ グループの存在意義は、日系企業が今後もサステナブル(持続可能)に成長、維持できることを支援する。それが、我々のミッションだと思っています」(桐原)

その第一歩としてCxO、そして企業が抱える課題をGreenhouseで見つめ直し、やるべきことは何か、整理するところから支援していきたいと語る。

「単純に、1人の実務者として優秀なだけではCxOとして正しい姿とは言えません。個人として、チームとして、そして企業としての課題をしっかり議論し、新たな領域にステップチェンジしなくてはならない。これをまず認識してもらうのが、Greenhouseでの、最初のステップだと思っています」

経営戦略に不可欠な国際情勢分析の洞察力を磨く「Business Intelligence Lab」

Greenhouseが提供するLabの一つ「Business Intelligence Lab」では、企業経営に不可欠な国際情勢分析の視点を取り込んでいる。

米中貿易戦争やイギリスのEU離脱問題……前提そのものが日々変化する「不確実性の時代」。適切な経営判断を行うには、世界の政治・経済、地政学等前提への理解はもちろん、思考の軸が定まっていることが重要だ。視点を多様化させ、数ある情報からいかに情報を解釈するか。国際情勢分析は、いわば「思考のストレッチ」だ。こうした思考の基盤を基に、自社のビジネスにどのような影響があるのかを分析し、経営戦略策定に結びつけるのがこのLabの狙いだ。


「国際情勢分析なんて今の仕事に関係ない、と思う人もいるでしょう。しかし、国が異なれば、モノの見方、前提とする価値観も異なる。視点の交差点として、国際情勢分析は絶好の素材なのです。また、事業を構想する上で、国際情勢への洞察や一定の理解は、今後の展開を読む上で必要不可欠です。CxOの方には、世界の経済動向は日々の経営判断に直結しますし、5年後10年後の次世代のビジネスリーダーにとっても、企業や社会の未来をどう描くか、ビジョンを策定する上で必須のリテラシーだと思います」

そう話すのは、デロイト トーマツ コンサルティング 国際ビジネスインテリジェンスリーダーの邉見伸弘。国際マクロ経済・金融に関する知見を軸に、メガトレンド分析、新興国参入戦略、M&Aなどに携ってきた。実務の現場だけでなく、ハーバード大学国際問題研究所での研究員として活動、多くの国際会議でも積極的に発信を続けている。世界の第一線で活躍するエキスパートがGreenhouse で行われる「Business Intelligence Lab」のリーダーを務める。

参加者すべてが主人公となり、互いに刺激し合う関係に

「Business Intelligence Lab」では、実際どのようなセッションを行うのか。そのひとつが、「NEXT Gen Workshop(次世代アジェンダセッティング・ワークショップ)」だ。将来のリーダー候補を対象としたセッションで、アジア太平洋地域の政治/経済/文化の変化やビジネスエコシステムを題材とした議論を展開する。ファシリテーターが議論をガイドしながらも、ビジネスケースの議論を超えて、参加者自身が能動的に経営アジェンダを導出できることを狙いとした創発型のLabだ。

「経営戦略を立案する上で、最も重要なことは『問いを立てる』ことです。例えばデジタル戦略で企業を買収する、その時点で次の戦略オプションはいくつかに絞られているものでしょう。打ち手そのものは、おのずと決まっているといって良いと思います。重要なのは、『そもそも何を問題とすべきなのか』の『問い』を数ある情報を解釈し立てられるかどうかです。勝負の大きな分かれ目はそこで決まります」

このセッションでは、ファシリテーター、参加者という役割を超えて、一対一ではなく、マルチに議論を深めていく。日本にはない新しいサービスなど、参加者にとって馴染みのない題材でもまずはお互いにアウトプットしてみる。参加者同士前提の理解が違うことも一つの気づきであり、ディスカッションを通じて、迷いながらも自分なりに問いや、答えを生む過程こそが重要だという。

「一方通行的なセミナーではなく、全員参加で即興演奏する、いわばジャズセッションみたいなものですね」

セッションでは、同時進行で絵を描きながらアイデアの内容をまとめる「Drawing Facilitation(ドローイングファシリテーション)」も取り入れる。議論の内容について視覚的にまとめることで、今まで気づかなかった視点が生まれ、インタラクティブなディスカッションが促進されるという。




Drawing Facilitationが行われた後のホワイトボード。この日はライドシェア業界についてのディスカッションが行われた

「わかりやすい『答え』はすぐに陳腐化するもの。『問い』がそもそも立てにくい課題、答えのない未来にどのような問題提起をしていくか、というセッションです。問いというのは、こうしたブレスト(ブレインストーミング)を経なければ出てこないものです」

Greenhouseで行われるセッションでは、参加者の座る場所は自由だ。上座・下座という概念はなく、年齢や肩書、立場なども一切関係ない。自分が思ったことやひらめきなどを率直に言いやすい雰囲気になっているからこそ、活発な議論の場となっているのだろう。邉見がファシリテーションを行うディスカッションでは、テーマによってはダイナミックな議論が白熱し、2〜3時間と長時間に及ぶこともあるという。

最後に「日本企業のCxOが変革を進める上で重要なことは何か」を邉見に尋ねると、「アンテナを張る」、「文脈(コンテクスト)を読み取る」そして解釈した物語に「オーナーシップを持つ」ことの3つだと答えた。

様々な情報にアンテナを張ることで「気づき」を得る。そして、数ある情報を、意味づけし解釈する。さらにその情報を自分ごととして捉え、様々な当事者の立場になって考えてみる。それがCxOや次世代のビジネスリーダーにとって大切なことであり、そのためには既成概念を一度リセットし、思考をストレッチする必要があるという。そのためのプロセスとしてGreenhouseに参加し、新たなビジョンを得ることは、これからのCxOにとってブレイクスルー(突破口)のきっかけとなっていくだろう。

Greenhouseはあくまでもファシリティ(設備)のひとつで、きっかけのひとつでしかないと邉見は語る。

「このセッションは何かを一方的に学ぶのではなく『ギブ アンド ギブ』。双方向のディスカッションを通じて他者の価値観を理解・尊重し、思考の在り方を磨いていく。その結果、Greenhouseでのセッションがお互いに刺激し合い、教え、教わる場になります。一言で言うなら『全員が主人公になる』。それが最も期待できる場なのです」

既成概念を打破し、新しい視点を持つことで、様々な課題の解決へとつながっていくGreenhouse。 CxOはもちろん、次世代リーダーや若い起業家などにも門戸を広げていく予定だ。


Deloitte Greenhouse(デロイト グリーンハウス)

住所:東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビルディング 

問い合わせ:jpgreenhouse@tohmatsu.co.jp

Promoted by デロイト トーマツ 文=石澤理香子 写真=小嶋裕

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