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マリアージュフレールの店舗 / Shutterstock

「フランスの紅茶」が英国に進出した。舞台を移してたとえるなら「京都にアメリカからの緑茶店がオープン」といったところだろうか。

最近では米国のセレブ、キム・カーダシアンが、自身が経営参画するアパレル企業の下着商品に「KIMONO」という商標登録申請をし、その独占権も取得しようとしたことに対して京都市が抗議文を送るなどの顛末が話題になっているが、このフランス発紅茶店のオープンは今のところ、ロンドン子の間でポジティブな話題を呼んでいるようだ。「文化がしかるべく国境を越えた」好例になるだろうか。

店内を少し見てみると、その壁には、「壮麗」の印象すらある。一面にずらり並んだ、黒光りする茶葉の缶。世界35カ国から1000種類を越えるそれらがディスプレイされた壁面は世界最長、フランスの本店もしのぐ長さだ。中には100g15000円という高級茶葉もある。

約3年間にわたる工事期間を経て昨年秋、ロンドンで路面店を構えたのは、1854年創業のパリの老舗紅茶専門店「マリアージュフレール」だ。店舗は、コヴェントガーデンエリアにある、実に5階建てのジョージアン様式の建物だ。1階にはその「世界最長の壁」のほか、豪華なハイティーが楽しめるティールーム。2階には世界から集まったアンティーク茶器などが楽しめる「紅茶博物館」。3階、4階には、ティーパーティーを催したい顧客のための2つのプライベートルームなどがある。

これまでも英国の高級百貨店チェーン「セルフリッジズ」などでは入手可能だった「マリアージュフレール」だが、「世界最長の壁」から自分のフレーバーを選ぶテンションが売りな上、豪華な正統的ティールームがあり、歴史的展示も楽しめ、プライベートなイベントも催せるという、まさにロンドンっ子もびっくりの企画だ。実はこういった大々的な「ティー・エンポリウム(複合型商業施設)は、英国国内でも初という。

フランスではスーパーモデルを始め「セレブリティたち御用達」で知られる「マリアージュフレール」が、まさに満を持し、紅茶の聖地英国に本国本店をしのぐ規模と投資で乗り込んだわけで、その「ドヤ顔」が透けて見えるようでもある。さて、フランス人がロンドン市内に作り上げた英国人をも瞠目させる規模のこの「紅茶帝国」。とりあえずは現地で好感されているようだが、長い目ではどう受け入れられるのか。

この「マリアージュフレール」ロンドン店について、「フォーブス・フランス」は以下のように伝えている。

「マリアージュフレール」がロンドンで開店し、話題だ。限定生産銘柄のほか、「グランクリュ」と呼ばれる銘茶を購入できるほか、店内には博物館と、吹き抜けの2階にティールームが併設され、ロンドンの紅茶好きをそれぞれ違った趣で出迎える。また、「ティ―クラブ」ではお茶に関する催し物も開催される。世界各地を魅了するマリアージュフレールの世界は、ロンドンの地でも確実に展開されているのだ。

翻訳=竹若理衣 編集=石井節子 写真=Forbes France提供

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