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リユースと学術と起業家な僕

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起業という行動は、大きく見ると「起業チャンスの発見」と「利益を上げる」という2つのフェーズに分けることができます。

この2つのフェーズには起業家が備え持っている2つの資本がそれぞれ影響します。

1つ目の資本は、「人的資本」。

これは自身の経験や得てきた知識などによって得られる資本です。この資本は「起業チャンスの発見」フェーズに影響します。

起業するためのチャンスは、意外と色々な所に転がっているものです。ただし、人的資本が構築されていなければ、そもそもそれがビジネスチャンスだと気付くことができません。

ビジネスチャンスは課題に対して、「いま世の中に必要とされているもの」に気付けるかどうかです。

2つ目の資本は、「社会関係資本」。

これは人との繋がりで得られる資本です。この資本は「利益を上げる」フェーズに影響します。

分かりやすく言えば人脈です。例えば、自分の顧客を見つけてくれる人やサービスを広めてくれる友人、応援してくれる仲間がいれば、利益に影響する人脈を持っていると言えるでしょう。

この2つの資本と起業フェーズの関係について、具体的な研究調査結果をご紹介しましょう。

経済産業研究所(RIETI)にて7023人(内1501 人の起業家)を対象とした「ベンチャーの起業意識に関するインターネット調査」が実施されました。(※1)

その研究によると、MBA資格は起業チャンスの発見には貢献しますが、起業の実行や利益に影響はなかったとされています。また、投資家経験は起業チャンスの発見と実行には正の影響を与えていますが、利益を上げることには負の影響があり、最初の利益までの期間を長くしていたという結果があります。さらに、過去の新規事業経験は、起業チャンスの発見には役立ちますが、その後の起業の実行や利益にはこちらも影響しなかったという結果となっています。

また、社会関係資本については、「友人に起業家や経営者がいること」が利益を上げることに関して正の影響を与えています。加えて、利益を出すまでの期間についても、友人に起業家や経営者がいる場合、短くなる傾向が見られました。

文=木暮康雄

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