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リユースと学術と起業家な僕


つまり、人的資本が構築できていないと、目の前にチャンスが転がっていても、見逃してしまう可能性があり、しっかりと知識や経験を積んできた人であれば、起業チャンスの発見能力は高まっていると言えます。

一方で、知識や経験を積み続けても、利益を上げることには直接の効果があるといえません。利益を上げるためには、人脈形成を行い、社会関係資本を構築することが効果的であると言えます。なお、起業家の研究者Bosmaは自身の研究でも「人的資本が高い人は、社会関係資本獲得により多く時間をかける」と述べています。(※2)

極端に言うと、「起業前はとにかく学び、起業後は人が全て」なのです。

人的資本と社会関係資本のほとんどは、起業家に偶然与えられるものではなく、自ら進んで構築していくものと考えられます。この2つの資本は、起業家以外にも当てはまる資本ではないでしょうか。ビジネスを成功に導くためには、起業家であれ、ビジネスマンであれ、この2つの資本を意識的に構築していくことが重要であると言えるでしょう。

(※1)松田尚子, & 松尾豊. (2013). 起業家の成功要因に関する実証分析. 経済産業研究所, RIETI Discussion Paper Series.
(※2)Bosma, N., Van Praag, M., Thurik, R., & De Wit, G. (2004). The value of human and social capital investments for the business performance of startups. Small Business Economics, 23(3), 227-236.

文=木暮康雄

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