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左から、フィリッポ・モットレーゼ、アルベルト・カルタセーニャ。Miscusi(ミスクーズィ)共同創業者。(Courtesy Miscusi)

「わが家へようこそ」。ミラノのロレート地区にある「Miscusi(ミスクーズィ)」(注:イタリア語で「おじゃまします」の意)のオフィス入り口のドアマットには、こう書かれている。

わざわざ「ようこそ」と言われるまでもなく、ひと皿のパスタ以上に、イタリア人に「わが家」を感じさせるものはない。そして、この文化こそがまさに、ミラノの青年2人がイタリアで初めての手打ち生パスタ専門のスタートアップ企業を立ち上げるきっかけとなった。

ベンチャーキャピタル出身+リテールビジネス経験者

その2人とは。アルベルト・カルタセーニャとフィリッポ・モットレーゼ。ともに1989年生まれ、前者は「Rocket Internet」(注:2007年創業のドイツのベンチャーキャピタル)での業務経験があり、後者はミラノですでに小売ビジネスをスタートさせている。なおこの2人は、フォーブス・イタリアの『イタリア版100 Under 30 / 2019』に選ばれている。

友人たちのフィードで「ミスクーズィ」のパスタ料理の写真を見たことがないフェイスブックユーザー、インスタグラムユーザー、少なくともミラノにはいないだろう。どうしても写真を撮らずにはいられないパスタなのだ。

だが、ミスクーズィの魅力は、「そそる」見た目を、あくまでも実力が支えていることだ。店では自家製手打ちパスタが毎日数種類作られ、さらにその工程を目の前で見ることもできる。生パスタを打つ姿は、家族みんなを昼食に呼んでは、家で小麦粉に水を合わせてこねる祖母たちの姿に重なる。ミスクーズィを訪れる客は、イタリアの伝統的な定番パスタソースの中から好きなものが選べ、さらにチーズやクリーム類、ピスタチオ、アーモンドなどを追加して好みにカスタマイズすることも可能だ。


Courtesy of Miscusi

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2人は、この疑問になんとか答えを出そうとして、「ミスクーズィ」を思いついた。隠さず言ってしまえば、ヒントになったのはドイツのフード界の王者、イタリア料理、そしてパスタを33カ国、200件のレストランで提供している大企業「Vapiano」だった。

翻訳=大村紘代 編集=石井節子 写真=Forbes Italia提供

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