9. 不可能なことは要求しないこと。
10. 自分のミスは冷静に認めること。これが、ミスの繰り返しを防ぐ。
11. 従業員たちが自分(上司)のことをどう見なしているか気にすること。
12. 自分は部下たちにすべてを捧げているとうぬぼれないこと。これでは、結果的に何も生み出されない。
13. ごまをする人間は信用しないこと。いずれ、反論する人間よりも非生産的な結果をもたらす。
14. つねに必要なだけ尽力しなければならないが、多くの場合、「どれくらい」ではなく「いつ」「どんな手段で」のほうが肝心だと心に留めておくこと。
15. 怒りや急かされる環境、落胆、不安による影響の下で決断を下さず、最も冷静な判断ができる精神状態に決断を委ねること。
16. 優秀な上司は平凡な部下に自分を非凡と感じさせることもできるが、へたな上司は非凡な部下を無能にも変えられることを覚えておくこと。
17. これらの信条に従うことができなければ、上司でいることをあきらめること。
フェレロは、1946年に現会長の祖父、ピエトロが創業。今や世界的な企業になったフェレロだが、元は、ピエトロがピエモンテ州アルバで1942年に始めた小さな菓子店(菓子工房)だった。
第2次戦中の厳しい時期、地元で生産され、仕入れ値も抑えられる「ヘーゼルナッツ」を使ったお菓子を、と始めたのが元という。
現会長の祖父が1942年、ピエモンテ州アルバに開いた菓子店
現会長の父、ミケーレ・フェレロの継承したフェレロは、祖父が始めた菓子工房が生かした地元食材が主役のヘーゼルナッツスプレッド「NUTELLA(ヌテラ)」で世界を制覇したといってもよい成功をおさめ、国際的企業になった。ミケーレの時代にも受け継がれたこのリーダーシップ態勢重視の方針は、現会長ジョヴァンニが率いるフェレロにも、明らかに生かされているようだ。
フェレロ現会長、ジョヴァンニ・フェレロ(フォーブス・世界の富豪ランキング39位)と「NUTELLA(ヌテラ)」Forbes Italia提供