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2019.07.02 12:30

年齢は記号。夏木マリが語った「行動ファースト」の生き方

シブカツのプロジェクトアンバサダーに就任した夏木マリ

シブカツのプロジェクトアンバサダーに就任した夏木マリ

東京都渋谷区では、7月1日から渋谷生涯活躍ネットワーク・シブカツ(シブカツ)がスタートする。

シブカツでは、おおむね55歳以上のプレシニア世代や、アクティブシニア世代の人がいつまでも楽しく元気に活躍できるよう、大学や民間企業と連携した「渋谷ハチコウ大学」が開講される予定だ。また、渋谷ヒカリエでは定期的に講座やセミナーも行われ、これまでの経験や能力をさらに活かす新しい働き方情報も提供される。

シブカツの開設に先立ち、6月29日には渋谷ヒカリエでオープニングイベントが行われた。ステージには、シブカツのプロジェクトアンバサダーに就任した夏木マリさん(67)と渋谷区の長谷部健区長が登壇し、シブカツのテーマである、学ぶ、働く、繋がるを議題にトークセッションが行われた。

2人のトークセッションでは、年齢にとらわれない生き方や、年を重ねても新しいことにチャレンジする生涯現役の秘訣が語られた。


司会者:アクティブに活動できる人はまだまだ多くないと思いますが、年齢を重ねてからも新たに活動するには?

夏木マリ(以下、夏木):あまり日常生活では年齢は気にしてなく、若い時と変わらずやりたいことをやる。年齢は記号だと思ってるので、年を重ねたから、「どうしましょう」っていうのを意識してないです。病は気からって言葉ございますでしょ?67歳、まぁ70歳だと思うと気持ちが「70歳...」ってなっちゃう気がして、あんまり年齢を意識してません。

若い時からの夢を、今こそ

長谷部区長(以下、長谷部):以前お話しさせていただいた時、大学生になりたいっておっしゃってましたよね。

夏木:私は大学を出ていないので、昔先輩に「大学を出ていないと演出できないよ」って言われたりして、コンプレックスがありました。なので若い時から60歳になったら大学に行きたいなと思っていたんです。大学に通えるチャンスがあるなら友達を作り学食を使ったり、語学や心理学を学びたいですね。

長谷部:学割も使ったりして?

夏木:そう学割も使ったりしてね(笑)。キャンパスライフをとにかく過ごしてみたいです。

長谷部:シブカツの中には「働く」がテーマにあって、お金を稼ぐ仕事以外に自分の能力を活かせる地域の仕事もありますが。

夏木:ある程度の年齢になると働くことが少なくなったりして、出会いのチャンスがなくなったりするので、自分の住んでいる地域で動いて働くことができるのは良いチャンスですよね。
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文=須貝直子 写真=裵麗善(ぺ・リョソン)

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