さらに、アメリカで昨年ぐらいから盛り上がっている、建設×テクノロジーでパフォーマンスを上げる「ConTech(construction tech)」の事業にも注目しています。不動産と親和性が高く、まだテクノロジーが入りきれていない分野に、我々は切りこんでいき、イノベーションを起こしていきたいと考えています。
例えば、不動産は賃貸が1番トランザクションもデータ量も多いのに、テクノロジーで管理しきれていません。まだまだ賃貸領域には、イノベーションが起きていないと感じているので、私たちが役に立てる部分もあるのではないかと思っています。
「世界的な会社をつくる」という意志
──なるほど。不動産業界の中でも、まだまだできることがたくさんあるのですね。最後に、起業家のみなさんに向けてメッセージをお願いします。
弊社は、設立してまだ5年。世界的な会社をつくりたい、世の中にイノベーションを起こしたいという一心で経営をしてきました。その中で、周囲から「無理だろう」と言われることもありました。しかし、そんな風に言われたからといって途中で投げ出すわけにはいきません。新しいことを起こすためには行動しなければいけませんし、さらに一度起こした行動はやりきらなければいけません。
国家的なことを考えると、時価総額ランキング上位50社に20年前は日本企業が10社入っていたにもかかわらず、今は1社しか入っていません。アメリカ、中国に惨敗してしまっています。我々日本の起業家が、そういう現状を生み出してしまっていると考えています。弊社はまだまだ成長段階ですが、少なからず日本の経済の発展や、日本の企業がもう1度グローバルで目立つ存在になるために強い意志を持って頑張りたいと思っています。
ですから、みなさんも是非強い意志を持って、一緒にグローバルな企業を作り、世の中を変えていきましょう。高い志を持って切磋琢磨しながら、一緒に頑張っていければと思っています。