それに続く形で、新たにCXO就任のニュースが飛び込んできた。昨日、レシピ動画サービス「クラシル」を運営するdelyは、デザインファーム「Basecamp」を今月中をめどに完全子会社化する予定であることを発表した。子会社化に伴い、Basecamp CEOの坪田朋がdelyのCXO兼新執行役員に就任する。
この発表に併せて、Basecampの経営体制も変更。引き続き、坪田が代表を務めるが、元FOLIO CDOの広野萌が共同経営パートナーに就任。今後、Basecampはギルド集団のような組織形態を目指しながら、引き続き、独立運営は続けていくという。
1年半前にBasecamp立ち上げ、スタートアップの事業創出を支援してきた坪田。なぜ、このタイミングでdelyの子会社になる決断を下したのか。そして、今後も運営を続けるBasecampではどんなことを目指しているのか。坪田と広野に話を聞いた。
ネクスト・ユニコーンのサービスに関わりたい、と思っていた
「最初は会社ごとdelyに入る考えはなかったんですけどね」と子会社化の経緯について語り始める坪田。まずは坪田に対して「delyにジョインしないか?」と打診があった。
「個人的にdelyには興味はありました。食・生活という暮らし領域はずっとやってみたいと思っていましたし、昔から次のユニコーンを狙える企業のサービスに関わりたい、と思っていて。delyは日本のスタートアップでユニコーンを狙える会社のひとつなので、すごく面白そうだと感じていました」(坪田)