大企業や大きなチームをまとめる管理職、国・州を率いる政治家たち、財産やファン層を築き上げるセレブなど、世界にはこうした人があふれている。こうしたリーダーは周囲に大きな力を行使し、人の生活や状況を良くも悪くも変える影響力を及ぼす。
しかし、これはあくまで“厳密に言えば”の話だ。
実際のリーダーは、正しいことを正しい方法で行う人だ。こうした人は、人の夢や意欲、モチベーションをより良い方向に動かし、良い変革を率い、良い意味でのインスピレーションを与える。
良いリーダーはどこにでもいる。著名な人物の場合もある一方で、自分の周囲のものを改善するただの素晴らしい人である場合も多い。良いリーダーは従える人の数だけでなく、その人が与える前向きな影響で決まる。良いリーダーは、大小かかわらず影響力の及ぶ範囲に関心を寄せ、人の内在的なモチベーションに働きかけてその人の最善の部分を引き出す方法を知っているのだ。
あなたももちろん、こうしたリーダーになりたいはずだ。リーダーの“遺伝子”の中核となる秘密の要素の多くが自分には欠けていると考える人もいるが、良くも悪くもリーダーシップの正しい構成要素というものは存在しない。
実際、最高のリーダーは異なる性格や性質を示す。リーダーシップは才能や個性だけでなく、正しい姿勢や価値観を持つことと大きく関係しているため、あなたの元々の才能や強みにかかわらず素晴らしいリーダーになれる可能性はある。優秀なリーダーになりたい人は、次の4つの重要な特徴に注目すること。
1. さまざまなことを意識している
良いリーダーは人生の目標や目的、方向性、自分や他者の状況に加え、自分自身や他者、世界に対する責任、社会の差し迫った問題、自分の行動の影響を認識している。良いリーダーは自分が孤立した存在ではないと知っているため、説明責任を負うものだ。人生や仕事を奉仕だと考え、自分と相手の双方の利益となる状況を常に探している。
2. 正しい問いを自問する
正しい問いには次のようなものがある。
「何をする必要があるか?」
この質問は、あらゆる問題への正しい答えや行動を理解するべく問題の中核に焦点を当てるもので、個人的な好き嫌いや主観的な好み・意見は別として何をする必要があるかを問うものだ。