複数回の面接が普通に 2次以降をうまく切り抜ける方法は?

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あなたは先ほど、1次面接後待ち望んでいた面接通過の電話を受けた。不安や、「もっとうまく答えられたらよかったのに」と考え自己批判をする時期が一時的に終わる。少なくとも今のところは合格とされたようだ。人材を必要とする管理職は、あなたと他のチームメンバー、あるいは管理職の上司まで交えてフォローアップを行いたいと考えている。

現在、面接が数回行われることは入門レベルの職務でも普通のことになっている。しかし、しばらく面接を重ねていくと疲れてしまうことがある。選考が長引けば、面接の合間の時期は動きがほとんど見られないただの待ち時間のように感じてしまう。ここでエネルギーや集中力を失ってはいけない。

面接準備は主に精神力勝負だ。最高のあなたを見せられるよう、しっかりと準備をしておく必要がある。選考の次の段階に進むことができたら、それは確実に良いことだ。しかし、時期尚早に自分の勝ちだと思わないこと。あなたと同じく他の人に差をつけた候補者を相手にしなければならない後半の方が、多くの意味でさらに重要だ。

面接を何度も重ねる際の問題とは

面接を重ねる中で最大の課題は、自分の中で新鮮さを維持することだ。「これはもう言ったのではないだろうか?」と感じ始めるのは普通のことだ。私は投資銀行に勤務していた頃、投資家向けのプレゼンテーションをしながら地方を回るチームに所属していたときにそう感じたのを覚えている。

チームでは、1日に8つの異なる投資グループと会議を行った後、夜のうちに次の街に飛行機で向かい、翌朝また最初から同じことを繰り返すこともあった。それが自分たちにとっては繰り返しだとしても、プレゼンはそれぞれ一度きりの特別なもののように見せなければならなかった。

同じことが3次・4次、あるいはそれ以上の面接を受けているときにも言える。今まで複数の面接官と会っていても、面接官同士がメモを交換しているとは限らないため前置きを省略しないこと。6人目の面接官から「では自己紹介をしてください」と言われても、これが初めてであるかのように答えなければならない。

面接で大事なのは、他者とつながることだ。面接を数回重ねる場合は、自分が他者から望む待遇を相手に与えること。そうすれば間違うことはない。チームとの面接の一環として自分よりも若手の社員と会う場合は、この点が特に重要だ。自分よりも経験が浅く部下に当たりそうな社員が出てくると驚いてしまう人もいる。これは文化的な適合性を見極める方法である場合が多い。
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翻訳・編集=出田静

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