上司に謝る必要がない6つのこと

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シングルファーザーで、デジタル広告代理店の社長を務めるイアン・ソーンは最近、リンクトインへの投稿で、自分の部下が私生活について謝る必要のない理由を説明している。ソーンは、自分は部下の行動の理由を逐一把握する必要はないとして、人々に対し、自分の人生を送るのに罪悪感を持つべきでないと呼び掛けている。

以下はソーンの投稿だ。


私は、あなたが夕食後に仕事に戻るかどうかを知る必要がない。

あなたがロサンゼルスに向かうフライトの途中で、メールへの返信よりも、『ブル~ス一家は大暴走!』第1シーズンを観ること(それも4度目だ)を選ぶ理由も知る必要がない。

歯医者の予約があるので遅刻するとか、子どものサッカーの試合があるから早退するという理由を知る必要はない。

あなたが日曜日に出張できない理由を、私は知る必要がない。

私が火曜日の夜にあなたの住む街を訪れていた時、あなたが私と夕食を一緒にしたくない理由を知る必要もない。

あなたが単に静かな環境にいたいという理由で今日は在宅勤務をしているということを、私は知る必要はない。

私は、人々が職場を子供扱いしてきたこと、私生活があることを謝らなければいけないと感じていること、大人が正しい判断をできると信頼していないこと、常に連絡がついて仕事ができる状態が価値の高いスキルのひとつとみなされるようになったことを、深く遺憾に思う。

同時に、自分の同僚や上司、チームが私に対して日々示してくれる信頼や敬意に等しく感謝している。

昔、ある非常に地位の高い人から、私がその晩に子どもの面倒を見なければならないため12時間後のフライトに乗れないことについて、不信感を示されたことがある(私は離婚歴のあるシングルファーザーだ)。私が少しも罪悪感を持たなかったことに、その人はひどく気分を害したようだった。でもかなり気まずい思いをした。

私は、あなたには自分が人間であることに対して嫌な思いをしてほしくない。


リーダーは、部下に仕事と私生活のバランスを取る裁量を持たせることで、自主性が生まれることを心得ている。そして自主性は従業員のエンゲージメントと生産性を向上させることが、複数の研究で示されている。

リーダーはまた、自分の私生活と仕事の両方を大切にする。その両方でリードするためには、境界線をはっきりと引いて、自分で主導権を握り、罪悪感を抱かないこと。ソーンのアドバイスに従い、以下に挙げる6つのことについて、謝らなければいけないという気持ちは捨てよう。
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編集=遠藤宗生

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