ホバン建設は年内にも韓国市場でIPOを実施する計画で、競合優位性を高める目的で子会社のHoban Co.を吸収した。ただし、現地メディアは同社の上場が、このところの韓国の株式市場の下落によって先送りになる見通しだと伝えている。
ホバン建設は昨年2月、国内の競合のDaewoo E&Cの買収計画を中止したことで注目を集めた。報道によると、Daewooは国外で巨大な損失を生み出しており、これによりホバンは買収を中止したという。
キムは韓国南部の全羅道の貧しい農家の出身で、28歳の時に9万5000ドルに満たない資金でホバン建設を立ち上げた。創業時の社員数は5人だったという。その後、1997〜1998年のアジア通貨危機の際に、キムは不動産を底値で買収した。さらに、2008年の金融危機の際にも、彼は不動産を買い漁ったという。
キムは彼の後継者に31歳の長男のキム・デホンを指名した。デホンはホバンの副社長に就任し、55%近くの同社株を保有している。フォーブスアジアはホバンの創業者のキム・サンヨルの全資産をリスト化した。彼は現在もホバンの経営を指揮しており、妻と共同で同社株の21.35%を保有している。
ホバン建設は昨年7月、韓国政府が選ぶ建設業界のトップ10社に選出されていた。韓国政府は市場でのパフォーマンスや財政状況を吟味して建設企業の格付けを実施した。