職場で成功した女性に対するこうした否定的な認識は、自分の優秀さをアピールする女性にとって現実のリスクとなる。こうした不公平な期待の中でうまく立ち回ろうとする女性は、自分の謙虚さが自己卑下にならないよう気をつける必要はある。ただ、こうした頑固で不公平なステレオタイプを変える責任を女性だけに負わせることはできない。
重要なメンターシップを享受できない女性
私の投稿にコメントした人の多くは、赤の他人から仕事でのアドバイスをもらうことに感激していた。これは働く女性にとっては切実なものだ。というのも、メンターシップはキャリア向上のために非常に重要であるにもかかわらず、女性にはその機会が単に少ないからだ。
フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)はベストセラーとなった著書『リーン・イン』で、女性は長期的なキャリアの成功につながるメンターシップの機会が男性より少ないと指摘している。この問題は、#MeToo運動によってさらに難しくなった。
というのも、男性の中で、若い女性のメンターとなったり、顧客との食事や出張といったキャリア向上の機会に若い女性を連れていったりすることに抵抗を感じる人が増えているからだ。このメンターシップのギャップは、有色人種の女性にとってさらに深刻だ。成功した男性が女性のメンターとなることを当たり前にすることが、職場での男女平等を改善する上で重要な要素となるだろう。
女性が自分の強みを卑下すべきという圧力をこれ以上感じずにすむ世界を望むなら、女性の行動に疑問を呈するのをやめ、女性が自分の素晴らしさを悪影響なしに誇れるよう、意識的なスペースやメンターシップによる支援を提供しよう。