ケンブリッジ公爵夫妻(ウィリアム王子とキャサリン妃)とサセックス公爵夫妻(ヘンリー王子とメーガン妃)が共同で運営してきた英国王室基金(Royal Foundation)が、今後はそれぞれの夫妻が個別に慈善活動を行うと正式に発表したためだ。
不仲であれ反目であれ、あるいは対立であれ仲たがいであれ、問題は王子たちが今後、別々に活動するということだ。王室担当記者のトム・サイクスはコラムで、「ファブ・フォー(すてきな4人)」はもう存在しないと述べ、次のように説明した。
「ウィリアム王子とキャサリン妃が英国王室基金の運営を引き続き行い、ヘンリー王子とメーガン妃は独自の慈善団体を立ち上げることになる」
また、同基金は名称を、「Royal Foundation of the Duke and Duchess of Cambridge」に変更するという。サイクスはこの決定について、「兄弟の間の愛が失われた」との見方を示している。
英国王室基金は2009年、2人の王子によって設立された。その後、2011年にキャサリン妃、昨年5月にメーガン妃がそれぞれ、結婚と同時に代表に加わった。
「決裂」に関するうわさは、ヘンリー王子夫妻が今春、ウィリアム王子夫妻がすぐ近くに住むケンジントン宮殿の敷地内の住まいを離れ、ウィンザー城のフロッグモア・コテージに新居を構えると発表したころから流れていた。
ヘンリー王子夫妻はオフィスをケンジントン宮殿からバッキンガム宮殿に移し、女王の広報担当トップであるドナル・マケイブの監督下に置かれる独自の広報チームを組織。夫妻のインスタグラムアカウントも開設した。
サイクスによれば、伝えられている確執の原因は、「ウィリアム王子がヘンリー王子に対し、メーガン妃にプロポーズする前に少し時間を取り、いろいろなことについて考えるべきだと勧めたこと」だ。それにより、「非常に親しかった兄弟の関係が悪化した」という。
「短気なヘンリー王子は、兄が自分を後押ししてくれないことに激怒した。王子にとっての唯一の問題は、兄が将来の国王であるということだ」