6. 購入に隠されたコストを計算する
どのようなものでも、購入価格は値札に書いている価格だけにとどまらず、購入には必ずそれ以上のコストがかかっている。時間やエネルギーに加え掃除や整理、メンテナンス、修理、代替、廃棄などが必要となるし、心配やストレス、執着が生まれることもある。また、何か買うごとに家の物理的なスペースや心の中のスペースが取られるものだ。米作家のヘンリー・デービッド・ソローは「あらゆる物の価格は、それと交換する人生の量と同じだ」と述べているが、まさにその通りだ。
7. 感謝の気持ちと寛大さを持つ
感謝の気持ちを持つことで、今自分が持っているもので十分だと感じることができる。自分が持たないものに焦点を当てるのをやめれば、私たちは自分が既に持っているものに感謝することができるし、寛大な心を持てば、自分は既に十分なものを持っていることを思い出し、より大きな充実感と満足感を感じられる。
8. シェアリングエコノミー(共有型経済)を受け入れる
インターネットにより、多くの新たな機会がもたらされた。特に重要なものの一つはシェアリングエコノミーの出現だ。自宅や車、道具、玩具、服など、現代では物を所有する必要性がますます減っている。
9. 大きな買い物には30日間の待ち時間をもうける
100ドル(約1万1000円)、あるいは自分で適切な額を設定し、それ以上の価格のものを買うときには1カ月の待ち時間をもうけ、後悔するような判断をすることを避けよう。こうして頭を冷やす時間を作ることで「本当にこれが必要なのか」「これを買えば長期的により幸せになれるのか」「この買い物には何か潜在意識的な動機があるのか」「他にもっと安く買えるところはないか」といった点をより深く考える機会と時間を持てる。
10. 自分が幸せになれることをする機会を増やす
物を所有しても幸せにはなれない。私たちは一度基本的なニーズが満たされると、消費至上主義の中に際立った幸せを見つけることができない。物を増やす代わりに自分を本当に幸せにしてくれるものを見つけ、それに関わる時間を増やすこと。私は信仰や家族、友人、何かに貢献することで幸せを感じる。あなたが幸せを感じるものは少し違うかもしれないが、どちらにせよ多くのものを所有することはほぼ確実にその中に入っていないはずだ。
マーケティング専門家や消費社会の影響から解放される唯一の方法は、そこから抜け出すことだ。もうこれ以上はたくさんだと決意し、所有をどれほど追求しても意図的な生活を送ることは絶対にできないことを認めよう。最初のステップは、それを意図的に克服することだ。