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自分ではどんなに明瞭なコミュニケーションを取っていると思っても、自分の要求や意図が頻繁に誤解されてしまうと感じることはあるだろうか? その原因は、人は誰もが自分自身のニーズという強力なフィルターを通して他人の声を聞いており、そのフィルターによって聞く内容が変化してしまうことにある。

あなたが接する人の誰もが色眼鏡で周囲を見ていることが分かれば、あなたが着ている白シャツが本当に白いことを分かってもらえなくとも驚かなくなるだろう。

強力なフィルターが聞こえることに影響

私たちは多様な人たちと言葉でコミュニケーションを取るとき、自分の発言の意図がなぜか相手にはきちんと伝わっていなかったことに驚かされることが多い。しかし、聞き手はどんなサングラスよりも強力なフィルターを通して人の言葉を聞いている。

「この報告書の更新版を作ってくれますか?」のようなシンプルな頼みごとでさえも、聞き手のフィルターに応じて「この人は怠け者だから自分で報告書を作りたがらない」「この人は偉ぶるのが好きで、どちらが上の立場かを見せようとしている」「この人は怖気づいていて、私の助けが必要だ」などと解釈されてしまう可能性がある。

効果的なコミュニケーションには、自分の発言だけでなく、自分の発言がどう解釈されるかに責任を持つことが必要だ。他者が人の発言を聞くときに使うフィルターを特定するには、他者の思考や行動の元となるニーズを理解することが、おそらく最も有用でシンプルな方法だ。

心理学者の故マーシャル・ローゼンバーグ博士は世界中で紛争解決に貢献した後、非暴力コミュニケーションセンター(CNVC)を立ち上げた。ローゼンバーグが考案した非暴力コミュニケーション(NVC)プロセスは、協力関係を支援し、集団内や対人関係、社会での衝突を解決するものだ。

人間の基本的ニーズが聞こえる内容を決める

ローゼンバーグは、人間の9つの基本的なニーズを挙げている。それは、愛、創造、娯楽、自由、アイデンティティー、理解、参加、保護、生計だ。これらを、相手があなたの発言を解釈する9つの基本的なフィルターとして考えてみてほしい。

編集=遠藤宗生

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