新木優子がインスタで培った「ポジティブなSNSとの向き合い方」

女優・モデルの新木優子

いま、彼女の名を聞かない日はないかもしれない──それほどの勢いで、活躍の場をどんどん広げているのが、新木優子だ。

ファッション誌『non-no』の専属モデルとして活動するとともに、『SUITS/スーツ』『トレース~科捜研の男~』と2クール連続で“月9”に出演。多数の映画やCMにも出演しているほか、ディズニー/ピクサー映画の最新作『トイ・ストーリー4』にも声優として起用。新キャラクターの人形“ギャビー・ギャビー”役の日本版声優を務める。

彼女の活躍を語る上で欠かせないものがある。それがインスタグラムだ。2019年6月時点でフォロワーは290万人。アカウントを覗くと、ほぼ毎日のように写真を投稿している。インスタグラムを通じて、新木優子の存在を知り、日常生活を垣間見ることができる。そして新木優子はインスタグラムに寄せられるファンからのコメントを演技などに活かし、自らのアップデートに繋げている。

「人生を変えるきっかけになってくれたと思います」

インスタグラムについて、新木優子はこう語る。彼女がインスタグラムを始めようと思ったきっかけは何なのか。そして、どんなことを意識しているのか。自らの活躍の場を広げてくれた新木優子の「インスタ論」に迫る。

流行る前に、好奇心で始めたインスタグラム

インスタグラムのアカウントを開設したのは、大学に通っていた2013年だったと思います。今から6年前。当時はまだ今みたいに流行っていなくて。流行に敏感で、お洒落に関心のあるモデルの子たちが使っていて、彼女たちの姿を見て、「私もインスタグラムを使ってみよう」と思い、ちょっとした好奇心からアカウントを開設してみました。

他にもSNSはあったんですけど、個人的には写真をメインに投稿できるのが嬉しくて。自分の考えていることがテキストでうまく表現できるのかも分からなかったので、それなら自分が撮った写真を投稿できるインスタグラムの方が私には合っているかなって思い、インスタグラムを選びました。

ただ、最初の頃は何を投稿すればいいのか分かってなくて(笑)。日常生活で撮った写真を投稿しているだけでしたね。当時はそこまで“インスタグラムの楽しさ”も理解できていなくて、投稿の間隔も2週間おき、長いときは数カ月空いていた時もあったと思います。

自分の中で「インスタグラムって楽しいな」と思えるようになったのは、アカウント開設から1年くらい経った、2014年頃だったかな。ちょうど、『non-no』の専属モデルになり、モデルのお仕事をさせていただくようになってからです。撮影のオフショットをインスタグラムに載せてみよう、と。

実際に投稿してみたら、想像以上に「いいね」の反応をもらえて。自分の好きなもの、好きなことを共有して、それに「いいね」してくれる。また、インスタグラムを通じてモデル仲間とも繋がれる。それが何だか楽しくて。気づいたら、楽しみながら投稿するようになっていました。


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構成=新國翔大、写真=小田駿一、ヘアメイク=田中陽子(Lila)、スタイリスト=高野夏季

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