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出張を無事終えた帰路、空港からオフィスに直行して報告書をまとめながら、あるいは帰宅して荷ほどきをしながら、ビジネスマンが思い返すことは何だろうか。

現地での会議のこと、そこから派生した多くのToDoリスト?だがあわせて、はるか背後に残してきた土地で出会った美味の印象やレストラン店内の喧騒、エキゾチックな香り、あるいはフレンドリーなサービスがフラッシュバックして、「ああもう一度行きたい」という喪失感にも似た感傷を感じるなら、その出張がうまく行った証拠かもしれない。一方、詐欺まがいの体験や、あろうことか筋だらけのステーキ、水っぽいアクアパッツァをしぶしぶ飲みくだした経験の苦く記憶が蘇るとしたら──。

現地取引先の担当者に案内されて行くレストランにはまず、外れはないだろう。しかし、たとえば予定のない夜に上司を案内した店での最悪の体験は、仕事での失敗とはまた違うトラウマとなって、後々まで残ることさえある。

では、一期一会とも言える異国での店選びのリスクを極限にまで減じ、できうれば最高の体験とする極意はないのだろうか?

その答えが、米国のブログ「godsavethepoints」にあった。回答者はギルバート・オット。冒険を求めて世界中を巡り、年間20万マイル(約32万キロ)を旅する、世界的に有名な旅の専門家だ。インスタグラムのフォロワーは21万4000人。彼の旅の様子はBBC、CNNなどのテレビ番組や『サンデー・タイムズ』紙、『トレベル&レジャー』誌などさまざまなメディアで取り上げられている。

該当記事「11 TIPS TO PICK THE RIGHT RESTAURANTS ABROAD [AND AVOID SCAMS]…」の翻訳許諾を得たので以下転載する。


訪れた土地での食事は、時に人々や文化への理解や愛、認識を深めるのに役立つ。

しかし、過去に、記録的な数の観光客が、現地の外食産業に足元を見られ、つけこまれているなか、これまで以上にレストランを賢く選ぶことは重要になってきている。「バーガー1個に500ドル請求された」観光客にならないためにも、これからその方法をご紹介しよう。


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1.「ホテルのコンシェルジュにお薦めを尋ねた後」にするべきこと

世界のフーディーたちに崇められ、「世界で最も影響力のあるシェフ」と呼ばれてきたアメリカの料理批評家・シェフ、アンソニー・ボーディン(注:著書『キッチン・コンフィデンシャル』は、日本でもベストセラーとなった)。歴史上の偉大な料理批評家の例にもれず、彼の知恵はその早すぎる死の後も受け継がれている。中でもとくに役に立つアドバイスは、「ホテルのコンシェルジュにお薦めのレストランを尋ね、そこだけは避けなさい」というものだ。

真の「食の探求」は、チェーンホテルに滞在している外国人が食事をするようなレストランに行かないことからはじまるのだ。


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2.「トリップアドバイザー」をうのみにしない

昨年の一時期、「トリップアドバイザー」で1位になったロンドンのあるレストランの人気が過熱した。実はその店の予約を取ることは不可能だったが、理由は、イタリア北部のモデナにある超人気レストラン「オステリア・フランチェスカーナ」のように、ウェイティングリストが3カ月分の長さに達したからではない。そこが現実には存在しないレストランだったからだ。


(写真提供:God Save The Points)

「トリップアドバイザー」ではこれまで何度も、批評が簡単に捏造された事実がある。万人が自由に投稿できるこういったサイトを参照する時は、よく気をつけよう。セカンドオピニオンを仰ぐ、つまり「裏を取る」ことが必要だ。

3.旧友に連絡する

未知の場所を知るのに何よりもよい方法は、そこをよく知っている、できれば住んでいる旧友や同僚、家族に連絡して助言を得ることだ。

4.旧友に住人を紹介してもらう

あるいは、住んでいたことのある旧友から、「今住んでいる」彼らの知人を紹介してもらおう。電子的に紹介してもらうだけでいい。メールを1本して、滞在するホテルと現地での仕事で訪れる界隈を伝え、旬のお薦めを紹介してもらおう。もしもメールで話が弾んだら、滞在中、お礼にホテルに来てもらって、バーで1杯ご馳走してもいい。

5.客引きがいる店には要注意

よいレストランなら、お客が来すぎて困るくらいなはず。わざわざ「客を呼び込む」必要はないはずだ。考えてみてほしい。スタッフが外に出てきて、道行く人にお世辞を言ってまで店に誘い込もうとするのは、食事がおいしくないからではないのか?よって、店外にまで出て客引きをしているような店は、避けた方が無難だろう。

翻訳=笹山裕子/トランネット 編集・構成=石井節子

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