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Google共同創業者 セルゲイ・ブリン(左側)とラリー・ペイジ(右側)

事業を立ち上げるにあたり、重荷を分かち合える共同創業者を持つことは重要だ。しかし、共同創業者との関係は時と共に変わり、関係がこじれることもある。
 
共同創業者を持つことにはメリットとデメリットがあると、CRMソフト企業「Workbooks」CEOのJohn Cheneyは話す。
 
「メリットの1つは信頼だ。以前に仕事をしたことのある相手とは信頼関係を築くことができ、お互いの長所を活かし短所を補うことができる」
 
しかし、デメリットもある。起業にあたっては最適だった相手との関係にも、持ち株に関する問題が起きる可能性もある。「相手が十分な役割を果たしていない場合に不満が募るかもしれない」とCheneyは述べる。
 
「さらに、その共同創業者が株式を保有したまま会社を辞めた場合、その後の成功に貢献しなくても配当を受け取る権利を持つことになる」
 
サイバーセキュリティのスタートアップ「Tessian」は2013年にCEOのTim SadlerとEd Bishop、そしてTom Adamsが設立した。3人はインペリアル・カレッジ・ロンドンでエンジニアリングを共に学んだ同級生らだ。
 
3人は別の企業に務めた後、Tessianを起業し、今ではイギリスとアメリカで約120人の従業員を雇うまでに成長した。2019年に入ってセコイアキャピタル主導の調達ラウンドで4200万ドル(約46億円)の出資を受け、2018年には300%以上の成長を果たした。
 
共同創業者がいると多様なスキルを持ち寄ることができるとSadlerは話す。「エンジニアリングと製品は共同創業者に任せ、私は市場戦略とマーケティングを担当している」
 
さらに3人は共通の目的を持っている。「私たちは世界の問題を解決するプロダクトを作り上げたいという情熱を共有している」
 
企業が成長するにつれて、意思決定のあり方も変化した。創業期には3人が常に全ての意思決定に関わったが、事業の拡大につれ、権限を移す場面も増えたという。
 
「全てのセールス関連の会議に3人が出る必要はない」とSadlerは説明した。
 
共同創業者を持つ最大のメリットは、ビジョンを共有できる同志がいると感じられることだ。だが、共同創業をするにあたり必要不可欠なのは、互いに率直に話し合うことだ。
 
「一緒にオフィスにいれば、逃げも隠れもできない。互いの欠点もさらけだして、助け合い、話し合っていく必要がある」と別の起業家は話す。
 
共同創業ではチームが力を合わせることで、相互に前に進む相乗効果が得られるが、その道のりは平たんではない場合も多い。「一度一緒にやると決めたら、とことん相手を信用してコミュニケーションをとるしかない」と彼は続けた。

編集=上田裕資

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