新社会人が「退職後のために」避けるべき5つの行動

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米国では大学の大半が金融リテラシーを高めるための教育を行っていない。そのため大学生たちは、自分のお金の管理の仕方についてほとんど、または全く知らないまま卒業し、社会に出る。

お金をきちんと管理することは、夢の仕事に就くことと同じくらい重要なことだ。いくら稼いでも全く貯金をしていなければ、長期的にみれば高額の給料にも意味がなかったことになってしまう。

この(お金の管理という)“大人らしいこと”に初めて向き合う若者たちは、先輩たちの大半が犯してきた以下の「5つの過ち」を回避する必要がある。そうすることで、自分の立場を有利なものにすることができる。

1. 家賃が高い部屋を借りる

一般的な経験則として、家賃は給料の28%以下にすべきだといわれている。だが、魅力的な仕事に就けば職場は生活費が高い都市部になる場合が多く、新卒者はそれ以上の割合を家賃に充てることになる。

家賃が高くて職場の近くに部屋を借りられない場合に選択肢として考えられるのは、ルームメイトを見つけることだ。一人暮らしがいいというなら、少し離れた地区で部屋を探すことになるだろう。

あるいは、給料が少し上がるまで何年間か、実家で暮らすこともできる。数年待てば、そしてその間、お金に関して適切な行動を取っていけば、しっかりとした「財政基盤」を築くことができる。

2. 毎月の返済額を考えずに賃貸契約

学生ローン(またはその他の借金)の返済をしているなら、家賃にかけるお金はもっと減らす必要があるだろう。金融の専門家は、月々の返済額と家賃の合計を、給料の36%以下に抑えることを勧めている。

学生ローンの大半は返済猶予期間があるため、毎月の返済額を考慮せずに部屋を借りるという間違いを犯す新卒者は多い。ローンの返済額は固定費であり、家賃に充てられる金額を割り出すための計算に含める必要がある金額だ。
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編集=木内涼子

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