採用で重視するのは第一印象の人格
──採用時に人を見極めるとき、どういったところを重視していらっしゃいますか?
採用で見るポイントは、3つあります。
1つめは、「いい人」
2つめは、「成長意欲が高いこと」
3つめは、「思考のハードワークができること」です。
一言でいうと「人格者」ということになるのかもしれません。会社は1人ではできないですし、1人でできることはたががしれています。組織で戦わないといけない。組織で戦うにはチームワークは必要なので、そうなると人格はとても重要ですよね。
更に、なぜ人柄や人格が重要かというと、私は能力は誤差だと思っているからです。本当の天才以外は、普通の人間の能力はほぼ変わりません。そう捉えると、本当に差が出てくるのは人間性の部分なんです。
仕事をしていればうまくいくときと、いかないときが絶対にある。波がない企業や波がない人はいないですからね。そうなったときも、人格者であれば会社に感謝できますし、お客様にも感謝できます。感謝を重ねていくと、いつかパフォーマンスにつながります。
長い目で見たときに人格者が成果を出すし、人格者が上司にならないと組織がおかしくなっていくということが言えるのです。だからこそ、人柄をすごく重視しているんです。
──成長意欲もやはり重要なんですね?
はい、「年5%成長したい」と思っている人か、「年100%成長したい」と思っている人かのどちらがいいかというと、絶対に後者です。
我々が目指しているのは年200%、300%の成長なので、少なくとも「年100%成長したい」と思っていないとついて来られません。年5%でいい人は、カルチャーフィットしなくなってしまうんですよね。なんでそんな高い目標掲げるんだってなってしまいます。
思考的ハードワークも同じで、スタートアップの場合には、本来1年かけてやることを3カ月くらいでやらなければいけません。そのためには、思考の量と行動の量を増すしか方法はない。だからこそ、その思考的ハードワークを厭わず仕事ができるかどうかが非常に重要なのです。
そうしたこともまとめて、カルチャーフィットしているかどうか、人格的に気持ちいいかどうかは、非常に重要ですよね。
──面接の際に、どのようにそれらのポイントを見ぬかれていますか?
第一印象ですね。顔に人格ってでるじゃないですか、運が良さそうとかも。
あとはやはり過去ですよね。今の人格って過去からの形成だと思います。過去にどういう人生を送ってきて、どういう家庭環境で、最初の職場の上司がどういう人だったのか、尊敬できる人だったのかとか。
考え方が一番重要で、その考え方を形成するのは過去の生活になると思っています。