同社はニューオーリンズ北東部にある「ジョン C.ステニス宇宙センター」の、ビルディング9101を使う契約をNASAと締結した。契約期間は9年だが、さらに10年間延長することもできる。
「今回の契約でRelativityのロケット開発は大きく前進する」と同社の事業主任のTobi Duschlは述べた。RelativityはTerranロケットを年に12~24基製造することを目指している。
工場の設備投資の一部はミシシッピ州の補助金で賄われるという。Relativityによると、スキルの高い従業員が同州に移ってくるため、ミシシッピ州にもメリットをもたらすはずだ。Relativityは現地で200人を雇用し、5900万ドル(約64億円)の投資を行うと述べた。
宇宙センター内に拠点を構えることにより、ロケットの推進力テストを近隣で実施可能になる。Relativity のCTOのJordan Nooneによると、同社の製造拠点はテスト施設から約3キロの距離だという。
ビリオネアのマーク・キューバンも出資するRelativityは、これまで累計4500万ドル(約49億円)を調達し、初めての打ち上げはケープカナベラル空軍基地から実施する予定だ。同社は2020年にテスト打ち上げを行った後、2021年には3回の打ち上げを計画している。Relativityの従業員数は現在92人とされている。