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新型アウトバックとSUBARU商品企画本部デザイン部主幹の田中繁氏

スバルといえば北米、というほど、東海岸や中西部を中心に、北米市場で販売好調だ。2018年は68万台超を売り、前年比105%を達成した。その立役者がアウトバックだ。セールスナンバーワンのクロスオーバーである。

さる4月、北米のスバルファンにとって大きな”事件”が起きた。アウトバックがフルモデルチェンジしたのだ。新型のデビューの舞台は、ニューヨーク・マンハッタンで開かれた自動車ショーでだった。

スバルが米国で売れているのにはさまざまな理由があるだろう。買うひとの数だけ理由があるといってもいいかもしれない。イメージアップに貢献していることのひとつが、いってみれば、環境とのいい関係だ。

代表的なものが、米国の「ナショナルパークファウンデーション」へのドネーションだ。ヨセミテやイエローストンなど、日本人にもなじみのあるものを含む米国の国立公園の運営に、スバルが金銭的援助とスバル車の提供など、さまざまなかたちで協力している。

ニューヨークの自動車ショーでは、スバルのブースがナショナルパークファウンデーションの大きな協力の下で設営されていたことが大きな話題になっていた。


森の中にいるようなスバルブース

「通常、この団体は営利企業のために名前を貸さないのですが、スバルの貢献にはかなり感謝しているのでしょうね」

国立公園をイメージして岩場を模倣したステージを見つめ、新型アウトバックの登場を待っていた米国のジャーナリストがそう語ってくれた。

スバルはお金だけ出しているわけではない。国立公園がらみで、「ゼロ・ランドフィル」という運動を始めた。公園から出る膨大な量のゴミ処理に関して、スバルが組み立て工場で蓄積した廃棄物処理の知見を生かして、環境に貢献しようとしている。

まず始めたのが、ヨセミテ(カリフォルニア)、グランドティトン(ワイオミング)、デナリ(アラスカ)だ。この3個所を訪れる観光客が年間に出すゴミの合計は約7530トン。これまでは埋め立て処分としていたのを、スバルの工場のやりかたにならい、リサイクル前提で分別していくのだという。

編集=青山 鼓 文=小川フミオ

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