ビジネス

2019.06.17

タフなルックスのスバル新型アウトバック 背景にある「環境意識」とは

新型アウトバックとSUBARU商品企画本部デザイン部主幹の田中繁氏


「スバルのオーナーの方々は国立公園への愛を持っています。私たちがそこに貢献できるのは大いなる喜びです」。現地法人スバル・オブ・アメリカのトーマス・ドール社長兼CEOはそう述べている。


現地法人スバル・オブ・アメリカの社長兼CEOドール氏とSUBARU社長兼CEO中村氏

じつは新型アウトバックのデザインにもそんなイメージが反映されている。バンパーやオーバーフェンダーやボディ下部に使われている合成樹脂の面積が増えている。

「マウンテンシューズのイメージを活かしました」。デザインを担当した、スバル商品企画本部デザイン部主幹の田中繁氏は、ショー会場で実車を前にそう解説してくれたのだった。

ステージ背後のマルチスクリーンには、国立公園で自分のクルマと撮影したスバル車オーナーたちの画像が次々と写し出されていた。

水平対向ボクサーエンジンに、シンメトリカルAWDというこだわりの四輪駆動技術を継承しているアウトバック。新型では、軽量化しつつ剛性を高め、かつしなやかな乗り味をめざした車体を採用したことも強調されている。

スバルは多面的なブランドで、WRXのようなスポーティなモデルのファンも多い。そのため、独ニュルブルクリンク24時間レースへの挑戦にも余念がない。いっぽうで、アウトバック(もしくはフォレスター)ではきちんと環境のイメージを打ち出す。それで成功を収めている。そこがビジネスとしておもしろいではないか。

編集=青山 鼓 文=小川フミオ

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