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2019.06.21

健康でなければ、挑戦できない。長友佑都が3年かけて編み出した「ファットアダプト食事法」に懸ける思い

長友佑都 (c) Shinji Minegishi


苦難と共に夢に向かって努力している人を応援したい

こうした事業活動に加えて、いまは投資活動にも興味があります。自分にもっともっと影響力があればやれることが増えていく。そして、僕一人の時間もサッカー選手としてまだまだピッチで戦っている分、制約が出てくる。個人の時間と、あとは財源には限界がある。だからこそ、もっとお金を循環させて世の中に良いモノを届ける一助となりたい。価値を高めている人は、多くの人に求められて、信頼を受け、社会貢献をしている。そして、その活動でまた結果的に集まったお金を使って社会貢献をする。この循環をもっと加速させることに挑戦したいと思っています。

僕はいまサッカー選手として、その土台を作っていますし、実際にこれまでに述べてきた自分の会社にも投資をして大きくしようとしています。

それに加えて、今後はベンチャー企業や夢を持っている企業に投資をして、一緒に挑戦したいです。個人的にはハイリスク・ハイリターンの世界で、出来上がっているものではなく不完全で成長が早い分野に興味があります。そして、長友佑都という一つのアイデンティティを軸として活動することが重要だと思うので、何でもかんでも投資していくというよりは、しっかり挑戦者に志があって、ブランドやサービスにストーリーがあり、ちゃんと実現可能性も含めた時間軸を考えているかを見ていきたい。

僕はずっとエリートではなく挫折を何度も味わってきた。高校ではプロから声がかからないし、大学では太鼓を叩いていた。そんなストーリーを歩んできたからこそ、苦難と共に夢に向かって努力している人に自分を投影してしまう。

いま僕にできることであり、自分にとっても挑戦にもなることが、投資活動なのではないか、と今思っています。起業も未知の領域だったけど、投資はさらに未知だと思う。不安や失敗もあるけど、これまでの「長友佑都」という人生と同じように、ここからも僕の物語の一つとして挑戦していきたいと思います。

最終的には、スーパーマンみたいになりたいんです。助けに来て欲しいというときに、助けにきてくれる存在。夢や志があり、挑戦に助けが欲しいと思っている人を助けてあげられる存在になっていきたいと思います。

構成=新國翔大

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