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「ルイ13世」の世界観に魅了されたヤフー常務執行役員の宮澤弦氏と、「ルイ13世」ブランドのグローバル・エグゼクティブ・ディレクターであるルドヴィック・ドゥ・プレシ氏が語る。ふたりにとって「ルイ13世」とは、そして「ルイ13世」が見据える100年とは──。


一生忘れられない乾杯

ルドヴィック・ドゥ・プレシ氏(以下プレシ):今日は「ルイ13世」を味わうのにパーフェクトなタイミングでお目にかかれてうれしいです。

宮澤 弦氏(以下宮澤):(腕時計を見て)いま、午前11時を過ぎたところですが…(笑)。ぼくは「ルイ13世」を飲ませていただくときは大体ディナー後のひと時です。

プレシ:「ルイ13世」を飲む最適なタイミングは1日のうちにいくつかありまして、ディナー後ももちろんそのひとつ。でも、朝はまだ味覚も敏感ですし、夜飲むのとはひと味違うセンセーションを得られると思いますよ。

ふたり:では、乾杯。

───宮澤氏、グラスを口に運ぼうとして手をとめ「いい香りだな」とつぶやく。

プレシ:あ、ちょっと待って。そのまま飲まずにまずは一滴の半分、ごく少量を唇に乗せてください。そしてリップを塗るように唇をすり合わせてみて。


宮澤 弦|ヤフー株式会社 常務執行役員 メディアカンパニー長
1982年北海道生まれ。2004年東京大学農学部卒業直後にシリウステクノロジーズを創業。10年8月、ヤフーにより買収後はYDN(インタレスト マッチ)のプロジェクトリーダーを経 て、14年4月より最年少で執行役員に。検索サービスカンパニー長を経て、2016年4月より現職


宮澤:……ああ、ジャスミンのような白い花、オレンジのような柑橘類……アロマが波のように押し寄せてきます。

プレシ:ではひと口、口に含んでください。

宮澤:力強いのになめらかで軽い飲み口です。グラスを傾けるごとにテクスチャーが変わるような気もして。いや、これは一生忘れられない乾杯になったなぁ。

プレシ:(うれしそうに)「ルイ13世」のひと口には250種もの異なる味と香りが込められているんです。

宮澤:そして余韻が長い! この味わいとクオリティは、創業以来変わらないものなんですか?

プレシ:「ルイ13世」は1874年に仏コニャック地方で創業しました。以来、5代にわたるセラーマスターが「ルイ13世」を造ってきましたが、この1本のデキャンタに1200種ものオー・ド・ヴィー(原酒)がブレンドされ、完成までに100年を要するということはずっと変わりません。つまり、現在のセラーマスターがブレンドしている「ルイ13世」が完成するのは100年先だから、彼が自分で味わうことはないのですよ。宮澤さんが活躍されているインターネットの世界ではいかがでしょう。100年というタームを意識することはありますか?

人生100年時代に、1世紀先を見通す力

宮澤:ご存知のようにインターネットは日進月歩で進化しています。100年先の時代の変化を考えることももちろん大切ですが、100年前を振り返って歴史の流れを意識することも多いんですよ。たとえば我々のメディアの世界で100年前といえば新聞がほぼ唯一のメディア。ラジオ放送がようやく一般的になるかならないか、という時代でした。インターネットが世の中をガラリと変えたように言われることが多いのですが、それだってこの25年間のタームで起こった出来事です。では100年前にこの大きな変化が予測できたか、と言えば、そうではないでしょう。なのでぼくは、今後100年にもこのくらい大きな変化が幾度も訪れ、世界はますます多様化していくと考えています。

プレシ:面白いですね。我々は100年先を大いに意識しています。たとえば先日、ミュージシャンのファレルとコラボレーションしたプロジェクトは、ファレルにオリジナルの曲を作ってもらい、「ルイ13世」が造られているコニャック地方の粘土で作ったレコードに録音しました。それを100年のタイマーが仕込まれた金庫に保管し、その曲が聴けるのは100年後という壮大なものです。

宮澤:存じ上げています。ヤフーニュースで読みました(笑)。


ルドヴィック・ドゥ・プレシ|ルイ13世 グローバル・エグゼクティブ・ディレクター
仏パリ生まれ。ドフィーヌ大学でマーケティングを学んだ後、フランスの高級ワインの広報担当としてキャリアをスタート。シガーのマーケティングマネージャー、シャンパーニュのブランドマネージャーを経て、2014年より現職。趣味はテニスとランニング。NYマラソンには2度出場。


プレシ:これは単純に100年後にファレルの未発表曲が聴ける、というだけではなくて、ハッシュタグに「#ifwecare」と付けているんです。つまり、いま、世界的な気候変動や海面上昇が問題となっているわけですが、このまま自然環境が破壊されてしまえば、海抜30m程度のコニャック地方はブドウ畑が海に沈み、二度とコニャックは造れなくなるでしょう。メゾンで保管する金庫の中のレコードも水に溶けてしまうわけで、我々の地球をどのように維持していくか、その意識への問いかけともなっています。100年は長くて、実際ぼくらもあと100年生きることはないでしょうから、他人事と思いがちですが、次世代へつなぐのは大切なミッションのひとつですね。

宮澤:これは面白いパラドクスなのでひとつご紹介させてください。アニメや物語の登場人物の多くが「不老不死」を手に入れたいと願いますね。でもいまの日本では、実際にヒトの寿命が延び、人生は100年時代へと突入しました。すると何が起こるか。多くの人が「急に100年生きると言われても困る」といい、「不老不死」は現実になると多くの人は願わないのです。

つまり、ぼくが思うのは、最初から大きなスケールで何かを成し遂げたいと考えている人には100年は短く、まだまだ足りない。逆にそういうものがないと100年は大いに長い。最初から100年というタームを意識して生きている人にとっては、おのずとやるべきことは見えてくるし、大局とともにディテールにも気を配ることができ、結果として、100年のみならず数百年にわたって輝く存在になるのではないか。自分自身のこれからの生き方や志も含めて、ぼくはそのように考えています。

プレシ:常に過去100年とともに、これからの100年という未来を見据えている我々にとってはうれしいお話です。今日は「ルイ13世」とインターネットという、いわばアナログとデジタルの対談となりましたが、意外なクロスポイントがたくさんあって楽しかったです。

宮澤:考えてみればぼくらの毎日もアナログとデジタルのコンビネーションで出来上がっていますものね。

プレシ:確かに。少なくてもぼくは毎日ヤフーを使っていますから、宮澤さんも毎日「ルイ13世」を飲んでくださいね。

宮澤:毎日ですか(笑)。 人生100年時代の後半にはご期待に沿えるよう頑張ります。


ルイ13世 LOUIS XIII フランス南西部の地名にちなんだコニャックは、仏AOC(原産地呼称)統制により、コニャック地方原産のブドウを100%使用するが、その中でも最上級であるグランド・シャンパーニュ産のブドウを100%使用したコニャックの最高峰が「ルイ13世」。1本のボトルの中には、100年の時間をかけてようやく完成する、1200種超のオー・ド・ヴィーのブレンド。バカラ社が1本ずつ手作りするデキャンタ(ボトル)は1874年の誕生以来ほとんどデザインを変えておらず、個々にナンバリングが施されている。まさに珠玉のプレミアムコニャック。
度数:40度
容量:700ml
価格:340,000円(税別参考小売価格)
問い合わせ:www.louisxiii-cognac.com

Promoted by RÉMY COINTREAU JAPAN photographs by Kenta Yoshizawa, text and edit by Miyako Akiyama

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