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MERYに出資した電通の増田氏(左)とMERY砥綿氏

女性向けメディアを運営する「MERY」は4月、電通を引受先とする第三者割当増資を実施し、資本業務提携を締結したと発表した。電通はマイナー出資にとどまり、過半数は引き続き小学館が持つが、今回の提携はメディアや広告関係者らに驚きをもって受け止められた。

かつてDeNAの子会社が運営していたMERYは著作権侵害などの問題で一旦閉鎖し、2017年、小学館とDeNAが共同出資で設立した運営会社のもとで再開した。

再開1年半で、月間1億4440万PV

再開から1年半。MERYの月間ユニークユーザーは440万、アプリとウェブサイトを合わせて月間1億4440万PVに成長した。うち9割はアプリ上のPV。主なユーザーは20代前半の女性だ。

新生MERYはどのように課題を克服し、デジタルネイティブの女性たちの心を掴んだのか。電通が出資を決めた理由は。3社の今後のシナジーは。担当者に話を聞くと、メディアを超えたMERYの可能性が見えてきた。

電通からは出版ビジネスプロデュース部のシニア・マネージャー増田みずき氏が、MERYからは取締役で経営戦略本部長の砥綿義幸氏が取材に応じた。 

提携はMERYから持ちかけた

今回の提携は、MERY側からのアプローチだったという。

「コンテンツが増えて、ユーザーのアクティビティを見て手応えを感じ、このMERYをスピード感をもって成長させていきたいと考えました。昨秋ごろから、小学館やDeNAに加え、新しい仲間に入っていただけないかと、その筆頭として電通さんにお声掛けしました」とMERYの砥綿氏。



電通の増田氏のもとには社内外から驚きの反応や問い合わせが相次いだというが、「実は2017年にMERYが再スタートとなったタイミングから注目していて、今回の出資に至りました」と振り返る。

電通から見たMERYの魅力とは何か。「簡単にいうと、MERYの持っているブランド力と、ユーザーとのエンゲージメント力の強さです」と増田氏。



「デジタル上にいろんな情報がある中で、MERYの『かわいい』のフィルターを通し、自分向けの情報がまとまっていることは、ユーザーにとって重要な価値になっています。また、小学館が入っての編集体制は大きな信頼感があり、MERYの価値の一つだと考えています」

文=裵麗善(ぺ・リョソン)、林亜季 写真=田島雄一

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