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2019.06.21

電通も出資、小学館xDeNAの新生「MERY」のメディアを超えた可能性

MERYに出資した電通の増田氏(左)とMERY砥綿氏


一方で、「記事型のタイアップ広告も手法の一つ」と話すMERY砥綿氏。「オンラインオフライン問わず、新しい広告のあり方を色々広げていきたい。僕たちはあまりメディアだ、という感覚は持っていないんです。今やっている記事コンテンツはユーザーに提供するひとつのフォーマットに過ぎないので、違う形も含めてMERYが届けられる価値をどう広げていくかにフォーカスしていきたい」

EC、イベント、データ…メディアの先の可能性を探る

その視野の先にはECやリアルイベントなどさらなる可能性が広がっている。

電通はどのようなシナジーを見込むのか。「今までは広告だけのお付き合いでやってきましたが、一緒になることで我々もMERYというブランドを通じて、ビジネス領域を広げていくのが一つの目的でもあります」と増田氏。さらに続ける。



「場合によっては海外展開とか、そういうことも含めて妄想段階ですが……。それから、電通が持っているデータとMERYのユーザーのデータを掛け合わせて、若者世代のマーケティングを強化できます。ビジネス面で電通側にも還元できると思っています」

注目が集まる広告会社とメディアとの提携。今後の展望について、増田氏はこう語った。

「今までも電通がメディアと提携するケースはありましたが、単に広告のお取引だけでなく、一緒になることで見えるものもあります。メディアの運営方法や、DeNAさんの新たなデジタルマーケティングの手法など、強みを共有し合うことでさらにビジネスを加速させていく。こういうケースは今後増えていくかもしれませんね」

文=裵麗善(ぺ・リョソン)、林亜季 写真=田島雄一

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