ジョブクラフティングの達人たちは、このように日々、普段の仕事では関わらない範囲まで人との交流を広げたり、仕事そのものの意義を拡げたりすることで、いつもと違う景色を味わおうとします。
何より、仕事に自分なりの意義をもって働いている人の姿は、他者から見てもとても気持ちのいいものです。仕事に「美学」を持っている人の所作はどこか人目を引きます。そのことを本人もよくわかっているし、反響があることがまた嬉しくて、さらに技術を磨くようになります。
仕事を工夫することに、本人なりの意義や美学が重なっていくと、良い循環にハマり、ブーストがかかる。すると、もはや単純作業と言われる仕事だったとしても、その人にしかできない、唯一無二の仕事になっていくのです。そういう人にかかれば、どんな仕事も自分の天職になってしまうでしょう。
周りを見渡してみると、みなさんの周りにもいるはずです。ジョブクラフティングの達人を見つけたら、その楽しそうな仕事ぶりを観察して、自分のものにしてみるといいでしょう。
連載 : 働き方革命最前線 ─ポストAI時代のワークスタイル
過去記事はこちら>>