アップグレードの奥義。エコノミーから夢の「フルフラット」へ

(写真提供:エミレーツ航空)


■シンガポール航空

難易度:簡単
コスト:1万5000〜9万5000シンガポール・マイル、アメックス、キャピタルワン、シティまたはチェイスポイント
対象:ほとんどすべてのチケット


(写真提供:シンガポール航空)

もっともこのエアラインには、もともとビジネスクラスで最低6万5000マイルからの「プロモーションアワード」を設けているので、このプログラムが使えさえすれば、エコノミーチケットからビジネスへのアップグレードには、そもそものバリューがない。だから、そもそも座席予約の前に、「プロモーションアワード」があるかどうかチェックしよう。30%分ディスカウントされたマイル数でフライトチケットが入手可能かもしれない。

すでに予約がある場合、シンガポール航空ではアップグレードにマイルを使用するか、現金でアップグレードの「入札」をすることができる。インビテーションメールが来れば、フライトの7日前からオークションに参加でき、出発の48時間前にアップグレード権を「競り落とす」ことができたかが知らされる。

また予約後いつでも、マイルを使ってのアップグレードが可能だ。M、H、またはWのクラスで予約された、ほぼすべての種類のエコノミーチケットからプレミアムへのアップグレードには4万7000マイル必要だ。ビジネスクラスへのアップグレードについては、アメリカ・アジア間片道の場合、9万マイルが必要。

■エミレーツ航空

難易度:極めて簡単
コスト:1万8000〜9万5000エミレーツマイル、アメックスまたはキャピタルワンポイント。または現金
対象:プロモーション航空券を除く、ほとんどすべてのチケット



(写真提供:エミレーツ航空)

このエアラインは、アップグレードにいくつかのメカニズムを提供している。渡航直前の、「インスタントマイル」でのアップグレードも可能だ。

ほとんどすべての航空券をビジネスクラスにアップグレードすることが可能だ。多くの場合の最適な方法はマイルを使うことだろう。 かなりのボリュームのマイルが必要だが、現金は節約できる。

必要なマイル数を計算し、アップグレード可能かどうかを確認するためにも、まず予約する前に「Z」クラスがあるかどうかを確認しよう。 エミレーツに電話して確認することも可能だ。なお「フレックスチケット」を予約すると、アップグレードに必要なマイル数と現金のバランスが最適になることが多い。

■エティハド航空

難易度:極めて簡単
コスト:2万〜9万7000エティハドマイル、シティ、キャピタルワンまたはアメックスポイント。または現金
対象:格安チケットを含むほとんどすべてのチケット


(写真提供:エティハド航空)

エティハド航空のチケットを現金で購入する前に、ちょっと待ってほしい。このエアラインは、アップグレードの際だけでなく、「購入」の際にマイルが使えるプログラムも多彩だ。自社サイトに行き、「マイルを使ってフライトを予約する」を選ぼう。

エティハドでのアップグレード方法は次の4つ。「マイレージ」、「ビッディング」、「プッシュアップグレード」、そして「空港でのインスタントアップグレード」。特徴的なのは「ビッディング」で、オンラインのオークションで座席に値をつけ、マイルを使うことができる。また、空港でもマイレージや現金を使ってアップグレードできる。

必要とされるマイルのボリュームは大きいが、2つのクレジットカードプログラムから直ちに「エティハドマイル」を作ることが可能で、これをしておくと、空港でのアップグレードの際に有利になることがある。
次ページ > カタールQマイルを上手に利用

翻訳=長澤史佳 編集=石井節子

ForbesBrandVoice

人気記事