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2019.06.15 08:00

欧米諸国「夏休み」調査 米国人は約半数がキャンプ志向


欧州は各国の規模が小さいため、飛行機に乗ったり車で旅先まで1、2時間ドライブしたりする場合でも、欧州内での海外旅行が実質的に必要となる。そのため欧州人は、米国人やブラジル人と比べて海外旅行をすることがはるかに多い。しかし欧州連合(EU)内の景気は比較的平らなので、欧州内での海外旅行予算は、国土が広い米国人やブラジル人の国内旅行と近い場合が多い。

海外旅行をする米国人とブラジル人は、移動距離が長いことから休暇に費やす資金が欧州人に比べて顕著に高い傾向にある。今夏に海外旅行を予定している米国人が50%ほどと少ない理由もここにある。今夏の休暇に旅を計画している米国人の約50%は国内の旅先に向かうことになるが、国土が広いため国内旅行でも長い距離を移動することがあるし、1回の旅行に多くの旅先が含まれることもある。

今年の夏に海外旅行をする米国人は、少なくともほとんどの国でドル高の恩恵を受けるだろう。米国人はこの夏、その他の要素が全て同じだとすると、過去の大部分と比べて、あるいは米国内と比べても、より多くの製品やサービスを購入することができるはずだ。

また米国人は、欧州やブラジルの旅行者と比べて浜辺の観光地を選ばない傾向にある。米国人のうち、今年の休暇で浜辺への旅を計画している人はわずか45%だが、ブラジル人は50%、欧州人は62%と非常に多い。実際、米国人の旅先は浜辺と都会がそれぞれ45%と42%で均等に分かれている。

また、それとは矛盾しているように見える傾向として、米国人は他国民よりもアウトドアを好んでいた。今年の夏は自然の中でキャンプをしたいと答えた米国人は46%だったが、欧州では28%だった。ただ、キャンプ休暇を最も好んでいたのはポーランド人の回答者で、52%がキャンプをしたいと答えた。

ビーチをそこまで好まない米国人がキャンプを強く希望していることの矛盾は、山や米西部の国立公園・大草原への旅の人気が米国人の間で高まっていることにより概して説明できるだろう。

翻訳・編集=出田静

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