キャリア・教育

2019.06.13 15:00

遠足の「おやつ交換」から、過去の失敗に学ぶ大切さを知る

Henglein and Steets / Getty Images


家に帰るまでが遠足である
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遠足が終わり、再びバスに乗って幼稚園まで戻ってきた。決まり文句ではあるが、「家に帰るまでが遠足だから、気を付けて帰るように」と言われた。たまたま、ある投資家と話をしていたときに、まさにこの言葉が話題にあがったので、その話の内容を最後に共有しておこう。

よく投資をしている人と話をすると、「いま、これぐらい利益が出ている」と言って、評価益(含み益)を持ち出す人がいる。しかし、これはあくまで現時点で投資資産を売却すればそれだけ利益が出るというだけの話であり、あまり意味がない。投資の世界でも「利食い千人力」という言葉があるように、実際に売却して利益を確定してはじめて、その投資はうまくいったということになる。

投資も遠足と同じで、ちゃんと最後まで利益を出して、それで投資が終わることになる。令和に元号が変わって以降、日本の株式市場は調子が悪いが、このような下落傾向にならないと、この言葉の重みを実感できない。常に相場を見続ける必要はないが、向こう数カ月、または数年の相場見通しがポジティブでないのであれば、現時点で利益の出ているものを少し売却して利益を確定させ、同時に現金の比率を上げるなどの工夫をしてみてもいいかもしれない。
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連載:0歳からの「お金の話」
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文=森永康平

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