参加者の5割は海外から 学生運営のハッカソンで生まれた3つのユニークなアイデア

東京・晴海で開催された「Junction Tokyo」

エンジニアやデザイナーがその場でチームを組み、一定の時間内でソフトウェア開発を行うイベント「ハッカソン(Hackathon)」。ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を組み合わせた造語も、ここ数年で市民権を得て、さまざまな場所で開催されるようになった。

一般的なハッカソンはIT企業のスペースを活用して行われるが、最近は倉庫のようなスペースを使って開催されることも多い。2019年2月15日から17日の3日間にわたって開催された、フィンランド発のインターナショナルハッカソン「Junction Tokyo」もそのひとつだ。

Slushのサイドプロジェクトとして誕生したハッカソン

「Junction Tokyo」は世界最大級のスタートアップ・フェスティバル「Slush」のサイドプロジェクトとして始まったハッカソン「Junction」のご当地版。2016年にスタートし、今年で4回目の開催を迎える。

今回の開催場所となったのは、東京・晴海にできたばかりのイベントスペース「CROSS DOCK HARUMI(クロスドック晴海)」。会場を訪れてみると、薄暗い灯りの中でエンジニアやデザイナーがチームを組み、黙々と開発を進めている。

「Junction Tokyo」が他のハッカソンと大きく異なっているのは、参加者の顔ぶれ。インターナショナルということで、半数ほどが海外からの参加者で国際色豊かなイベントとなっている。



今年のテーマはAIと人間の共創を考える「AI FOR HUMANITY」、さまざまなAPIを活用する「API HACK」、CLOUDINARY APIsを使って新たなメディア体験を考える「SMART MEDIA」の3つ。今年は180人がハッカソンに参加したという。

初日の19時。会場がオープンすると、参加者たちが次々と会場に入っていく。オープニングセレモニーが開催された後、参加者たちはチームビールディングを開始。最終的に37のチームが誕生し、それぞれアイデアを出し合い、開発を進めていく。

2日目の18時に各チームがドラフトを提出。その後、細かいチューニングを加え、最終日にプレゼンを行った。このプレゼンも各チームが壇上で行うものではなく、審査員が各チームのテーブルをまわり、その場でプレゼンする形式で行われた。



その内容をもとに審査員が最終プレゼンテーションに進む3つのチームを選出。その後、選ばれたチームはプレゼンテーションを行い、最優秀賞が決められた。今回、最終プレゼンテーションに選ばれたチームはつぎの3つだ。
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文=新國翔大 写真=Junction Tokyo提供

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