ビジネス

2019.06.27

社員100人にインタビューを実施 RIZAP「デジタル改革」の舞台裏に迫る

RIZAPグループ 執行役員の岡田 章二


ユニクロを離れ、新たな挑戦へ

石黒:なぜユニクロを離れることになったのですか?

岡田:もう50歳を過ぎているし、急いでもっといろいろなことやらないと、もったいないなと焦っていたんですよね。ユニクロは世界一を視野に入れる企業に成長したのですが、僕は日本一を目指してやってきたので、次の目標や自分の将来に少し悩み始めていました。それに、僕は巨大な組織よりも、整備されていないベンチャーを開拓していくほうが性に合っている。ユニクロを飛び出して、いろいろなところからお声がけいただいた中に、瀬戸さん(RIZAPグループ株式会社 代表取締役社長)もいらして。初めてお会いしたときに、「この人と仕事をしたいな」と直感的に思ったのが、きっかけです。それに、ちょうど石川遼くんが優勝した直後で、「RIZAP KBCオーガスタ」の運営も関わらせてくれると聞いて、「ITをやりながらゴルフ関係の仕事もやれるなら、いいな」という思いもありました。



石黒:実は、私も去年からゴルフに凝り始めているんです。今度RIZAP GOLFも行ってみますね。

岡田:ぜひぜひ。RIZAP GOLFは基本から徹底して教えてくれるので、すぐに上達すると思いますよ。ゴルフ始めた仲間もすぐに上達しています。今の本業はグループの執行役員として、事業拡大に向けたシステムの基盤作りをやりつつ、グループ2社の取締役に就いています。

石黒:RIZAPさんはグループ内で様々な事業をされていますが、確かに、事業拡大が早いので、IT部門は大変でしょうね。すべてのシステムを統合されるのか、一部にするのか、また、内容についても選択肢は多いと思います。システム統合は全社的にされていますか?

岡田:ケースバイケースですね。すべてを統合すればいいかというと、そういうものでもなくて。特にうちの場合は業種が多いので、アプリケーションレイヤーまで全て統合することは考えていません。グループで共通の基幹システムを企画して開発に入っているところで、それをグループにサービスとして提供していくのが自分の役割です。それ以外でも会社別のニーズや困った事があれば、サポートしたりプロジェクトに入ったりしています。
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文=石黒 不二代

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