スロバキアの首都ブラチスラバで開催されたフォーブスの「Under 30 Global Retreat」の会場で、ホバーマンは次のように述べた。
「起業で成功したい人は、自身を社会のアウトサイダーであると考えるべきだ。多少の不安があってこそ、成功が得られる」と彼はフォーブスのエディターAlex Woodのインタビューに応えた。
ホバーマンが関わりを持つ起業家の大半は、欧州をベースとしているが、米国の起業家と同じ成功を収めたいならば、彼ら以上に懸命に働く必要があるとホバーマンは話した。
「欧州の起業家たちは米国の起業家の10倍、ハードに働く必要がある」と彼は持論を展開した。30歳になる前にMartha Lane-Foxと共にlastminute.comを創業したホバーマンは、20人の投資家に事業計画書を送ったが、面会に応じたのは10人で、投資に前向きな意志を示したのはわずか5人だったという。
Lastminute.comは急成長を遂げ、2000年にはロンドン証券取引所に上場を果たした。IPOから5年を経た2005年にホバーマンは同社を11億ドルで売却し、家具のEコマースサイト「Made.com」などを立ち上げた。
ホバーマンが現在、注力を進めるプロジェクトが、ロンドン本拠のテック系インキュベーター「ファウンダーズ・ファクトリー(Founders Factory)」の運営だ。
ファウンダーズ・ファクトリーは十数社のアーリーステージの企業を支援しており、ロレアルやEasyJet、英紙ガーディアンやAviva、マークス&スペンサーなど業種が異なる様々な企業とコラボを行っている。
ホバーマンはまた、ベンチャーキャピタルのFirst Minute Capital も運営しており、彼が主催するテックイベントのFounders Forum には、元グーグルCEOのエリック・シュミットやリチャード・ブランソンなどの多彩な面々が出席している。